第五十一話 燃える荊州争奪戦! 孔明の横取り!? 周瑜、怒りの頂点へ!
赤壁の大勝利! 曹操は命からがら北へ逃げ帰った!
「やったぞー!」「これで天下も我らのものだ!」
孫権・劉備連合軍は、勝利に沸き立っていた!
しかし! 戦いはまだ終わっていない!
曹操は敗走したものの、荊州の重要拠点、特に**南郡や襄陽**といった都市は、依然として曹操軍の猛将・**曹仁子孝**が、ガッチリと守りを固めていたのだ!
曹仁は、ただの武骨者じゃない! 守りの名将としても知られる、超~手強い男!
呉軍の大都督・**周瑜公瑾**は、赤壁の勝利の勢いを駆って、荊州の完全制圧を目指す!
「よし! 次は南郡だ! 曹仁を打ち破り、荊州を手に入れるぞ! この戦の主役は、我ら呉軍だ!」
周瑜は、意気揚々と大軍を率いて、南郡へと進撃開始!
(劉備軍の諸葛亮孔明は、とりあえず夏口で様子見…のフリ?)
南郡城。
守将・曹仁は、赤壁での大敗北にも臆することなく、冷静に防衛準備を進めていた。
部下の**牛金**らと共に、城壁を補強し、兵士たちの士気を鼓舞する!
「周瑜ごとき、恐るるに足らん! この南郡城、鉄壁の守りを見せてやる!」
守りの名将、曹仁! その目は、まだ死んでいない!
周瑜率いる呉軍が、南郡城に到着!
「全軍、総攻撃! 一気に城を攻め落とせ!」
「「「うおおおおおお!!!」」」
呉軍の猛将たち、甘寧、凌統、韓当らが、先陣を切って城壁に殺到!
矢が飛び交い、怒号が響き渡る! 激しい攻城戦が始まった!
しかし! 曹仁の守りは、固かった!
巧みな罠、的確な反撃、そして兵士たちの粘り強い抵抗!
呉軍は、何度も城壁に取り付こうとするが、そのたびに大きな損害を受けて、押し返されてしまう!
「くそっ! なかなか落ちん!」
「曹仁め、しぶとい!」
周瑜も、イライラ…。
さらに!
周瑜が自ら前線に出て指揮を執っていた時、城壁から放たれた毒矢が、周瑜の脇腹に命中!!!
「ぐはっ…!!」
周瑜、まさかの負傷!
「と、都督!」「お下がりください!」
周瑜は、激痛に顔を歪めながらも、気丈に振る舞うが、呉軍の士気は一時、大きく低下してしまう…。
一方、その頃…
夏口で、周瑜と曹仁の戦いを、静かに見守っていた諸葛亮孔明。
孔明「(ニヤリ…)ふむ…周瑜殿も、曹仁相手に苦戦しておられるようですな…好機到来、ですかな」
孔明は、劉備に進言する。
孔明「劉備様! 今がチャンスです! 周瑜が南郡で足止めされている隙に、我々は、荊州南部の四つの郡(長沙、桂陽、零陵、武陵)、そして、手薄になっている襄陽と南郡そのものを、ちゃっかり頂戴いたしましょう!」
「ええっ!? 孔明先生! それは、まるで火事場泥棒のような…!」お人好しの劉備、ちょっとためらう。
孔明「劉備様! 乱世に、遠慮は無用! 周瑜は、荊州を手に入れれば、必ずや我々を追い出そうとするでしょう。我々が生き残り、天下三分の計を実現するためには、今、荊州の拠点を確保することが、何よりも重要なのです!」
「むぅ…先生が、そう言うなら…」
孔明は、すぐさま行動開始!
**趙雲**には、南郡の近くの拠点を押さえさせ(周瑜が南郡を落としたら、すぐさま横取りできるように!)。
**張飛**には、荊南四郡の一つを攻めさせ。
**関羽**には、別の郡を攻めさせ。
そして、劉備と孔明自身は、襄陽へと向かう!
劉備軍は、孔明の的確な指示と、その「劉備玄徳」というブランド力(人徳)を活かし、各地でほとんど戦うことなく、次々と城を降伏させていく!
荊州南部の太守たちは、「劉備様なら!」と、喜んで劉備に忠誠を誓う!
襄陽も、主を失い混乱していたため、劉備軍を歓迎ムードで迎え入れる!
孔明の作戦、大当たり!!! 劉備軍、労せずして、荊州の主要部分をゲット!
一方、南郡では…
周瑜が、負傷をおして、必死の指揮!
部下たちの奮闘もあり、ついに曹仁軍を城から追い出すことに成功!
「やったぞ! 南郡、陥落だ!」
呉軍、歓喜! …しかし、その代償は大きかった。多くの兵を失い、周瑜自身も深手を負っている…。
ホッと一息つく間もなく、周瑜の元に、衝撃の知らせが飛び込んできた!
部下「大変です! 劉備軍が、我々が戦っている間に、襄陽と荊南四郡を、まんまと手に入れてしまいました! しかも! 南郡城にも、趙雲の軍勢が既に入城しております!」
周瑜「な…なんだってーーーーー!?」
ドッッッッッッッッッ!!!(周瑜の血管が切れる音!?)
周瑜、激怒!!! 顔面蒼白! 脇腹の傷が、ズキズキ痛む!
「(ゴゴゴゴ…)孔明めぇぇぇぇ!!!! この周瑜が、命がけで曹仁と戦っている隙に、まんまと漁夫の利を得おったな!!! よくも、この私を、コケにしてくれたな!!!」
怒りのあまり、傷口が開き、再び吐血!!!
「ぐはっ…!」
周瑜は、孔明の**「してやったり顔」が目に浮かび、悔しさで体が震える!
(((あの男…! あの男だけは、絶対に許さん! いつか必ず、ギャフンと言わせてやる! いや、始末してくれるわ!!!)))
周瑜の、孔明に対する嫉妬と殺意**は、もはや頂点に達していた!!!
これが、**「孔明、一たび周瑜を気(怒)らす」**の場面だ!
(※この後も、周瑜は孔明に何度も煮え湯を飲まされ、三回くらい怒って吐血して、結局それが原因で…という流れに繋がっていく)
孔明の鮮やかな計略により、劉備軍は、荊州という重要な拠点を手に入れた!
「天下三分の計」への、大きな大きな一歩!
しかし、それは同時に、呉との間に、新たな火種を生むことにもなった…。
怒りに燃える周瑜は、このまま黙っているはずがない!
孫劉同盟は、早くも崩壊の危機!?
そして、北で敗北を喫した曹操も、このまま黙っているはずがない!
荊州を巡る争いは、新たな局面へ!
(続く!)
第五十二話 孔明の言い訳劇場! 趙雲、イケメンすぎる攻略法!
次回をお楽しみに。




