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第五話 集え、英雄たち! 打倒・董卓! 燃え上がれ、虎牢関!

董卓とうたく暗殺に失敗し、都・洛陽らくようからダッシュで逃げた曹操そうそう

「チクショー! あのデブ、ぶっ飛ばしてやる!」

怒り心頭の曹操は、地元に帰ると、とんでもない計画を実行に移した!


ジャジャーーン!


「【緊急速報】皇帝陛下からの(偽の)命令! 全国のヒーローたちよ、今こそ立ち上がれ! 逆賊・董卓をぶっ倒し、漢王朝を救うのだ!」

っていう、超~アツい檄文げきぶんを、全国各地の有力者に送りつけまくったんだ!

(※もちろん、皇帝の命令ってのは、曹操っちが勝手に作ったフェイクニュース!)


でも、董卓のやりたい放題に、みんなムカついてたから…


「「「うおおおおお! 待ってました!」」」

「董卓、許すまじ!」

「曹操、よくやった!」


曹操の(偽)檄文に、全国のワケありヒーローたちが、次々と反応!

袁紹えんしょう袁術えんじゅつっていう超名門のボンボン兄弟。

孫堅そんけんっていう、江東こうとうの虎と呼ばれるアツいオヤジ。

公孫瓚こうそんさんっていう、北方のイケメン武将(?)。

などなど、そうそうたるメンツが「打倒・董卓!」を掲げて、大軍勢を引き連れて集結!


ここに、「反董卓連合軍」が爆誕!!

総大将には、家柄バツグンの袁紹が選ばれた。

「よし! 全軍、董卓のいる洛陽目指して、進撃開始ーー!!」

連合軍の士気は、もう最高潮! ドンドン! ワイワイ!


さて、このビッグウェーブに、あの三兄弟も乗らないワケがない!

劉備りゅうび関羽かんう張飛ちょうひの三人も、今は公孫瓚の部隊に身を寄せていた。


公孫瓚「劉備くん! 君たちの出番だぞ! この戦いで手柄を立てて、今度こそ正当な評価を勝ち取るんだ!」

劉備「はい! 公孫瓚様! この劉備、漢王朝復興のため、全力で戦います!」

関羽「…(静かに頷く)」

張飛「よっしゃー! 董卓も呂布も、まとめて俺がぶっ飛ばしてやるぜ!」

三人の目にも、再び闘志の炎がメラメラ!


連合軍は、洛陽へ向かう途中の重要な関所、**「汜水関しすいかん」**に到着!

ここを守るのは、董卓軍の猛将・華雄かゆう! こいつも、なかなか強い!

連合軍の先鋒せんぽう(一番槍)たちが、次々と華雄に挑むけど…


「グハァッ!」「うわー!」

バッタバッタと斬り捨てられちゃう!

「つ、強ぇ…! 華雄、強すぎだろ…!」

連合軍、いきなり大ピンチ! 総大将の袁紹も、「ど、どうしよう…」って顔面蒼白。


その時!


「ならば、それがしが行きましょう」


静かに立ち上がったのは、我らが関羽!!

長いヒゲをスーッと撫で、その目は自信に満ち溢れている!


袁紹「き、君は…? 劉備のところの…」

(((なんか、ただの馬番みたいなヤツじゃね…? 大丈夫か…?)))

周りの諸侯(しょこう:各地の偉い人たち)も、ちょっと不安げ。


だが、曹操だけは、関羽のタダ者じゃないオーラを見抜いていた!

(((ほう…こいつは、ただ者じゃないな…)))

曹操は、熱い酒を用意させた。

「関羽殿! この酒を飲んで、武運を祈る!」

関羽「…結構。この酒が冷めぬうちに、華雄の首、取って参ります」

カッケェーーー!!!


関羽は、愛用の青龍偃月刀せいりゅうえんげつとうを引っ提げ、馬に飛び乗り、一人で汜水関へ突撃!


ドドドドドド…!


連合軍の陣営では、みんなが固唾を飲んで見守る。酒はまだ湯気を立てている…。

…と、その時!


「「「うおおおおおっ!!!」」」


関の外から、地鳴りのような歓声が!

そして、関羽が馬に乗って、悠々と帰ってきた!

その手には…華雄の生首が、ブラァァァン!!!


「「「す、すげぇぇぇぇぇ!!!」」」

「マジかよ! 一瞬じゃん!」

「あの華雄を…!」


関羽は、馬から降り、曹操の前に進み出て、差し出された酒をグイッと飲み干した。

…酒、まだ温かかった!!!


この「関羽、酒の冷めぬ間に華雄を斬る」伝説の一場面で、関羽の名は一気に全国区に! 劉備ブラザーズ、ついに注目を浴び始める!


汜水関を突破した連合軍は、勢いに乗って、次の難関**「虎牢関ころうかん」**へと進撃!

ここは、洛陽を守る最後の砦!


そして、この虎牢関を守る大将こそ…

「フン…雑魚どもが、まとめてかかってこい!」

最強の男、呂布奉先りょふほうせん!!!

燃えるような名馬・赤兎馬せきとばに跨り、必殺の方天画戟ほうてんがげきを構え、鬼神のごときオーラを放っている!


「呂布だ!」「呂布が出てきたぞ!」

連合軍は、さっきの勢いはどこへやら、完全にビビりモード!

だって、相手はあの呂布! 一騎打ちで勝てるヤツなんて、いるワケがない!


それでも、何人かの武将が「俺が行く!」って飛び出していったけど…


「ギャーーッ!」「うわーーっ!」

呂布の方天画戟の一振りで、文字通り「瞬殺」!!

まるで、ハエ叩きでハエを叩くみたいに、次々と吹き飛ばされる!

「つ、強すぎる…!」「化け物かよ…!」

連合軍、再び大ピンチ!


誰もが絶望しかけた、その時!


「待てぇい! 呂布! この張翼徳ちょうよくとくが相手だぁ!!」


黒い鎧に身を包み、蛇矛だぼうというウネウネした槍をブン回しながら、張飛が飛び出した!

「おお! 張飛!」

「行けー!」


ガキィィィン! ドガァァン! バキィィィン!


張飛 VS 呂布!

二人の超人パワーが激突! 火花が散る! 地面が揺れる!

互角!? いや、さすがに呂布が一枚上手か!?

張飛が、じりじりと押され始める!

「ぐぬぬ…! こいつ、やっぱり強ぇ…!」


「張飛! 助太刀するぞ!」

そこに、緑の鎧をまとった関羽が、青龍偃月刀を引っ提げて加勢!

**シュバッ!**と鋭い一撃が呂布を襲う!


ガキィィィン!!!


呂布「(チッ…! 二人がかりか! 面白い!)」

呂布は、方天画戟を巧みに操り、関羽と張飛、二人の猛攻を同時に捌きまくる!

それでも、さすがに二人相手はキツい!


さらに!


「二人とも、待たせたな! この劉玄徳りゅうげんとくも、いざ参る!」


我らがリーダー、劉備も、二本の剣:雌雄一対しゆういっついの剣を構え、ついに参戦!

三方向から、呂布に襲いかかる!


劉備! 関羽! 張飛! VS 呂布!


「「「うおおおおおおおお!!!」」」


これぞ、三国志演義の中でも屈指の名場面!「三英、呂布と戦う」!!

三人の怒涛の連携攻撃!

呂布も、赤兎馬を駆り、方天画戟を風車のように振り回し、鬼神の強さで応戦!


ドガガガガ! バキキキキ! ズドドドド!


砂塵が舞い上がり、金属音が鳴り響く!

まさに、世紀の一戦! 連合軍の兵士たちも、固唾を飲んで見守る!


しかし…!

さすがの呂布も、三人がかりの猛攻には、ジリ貧!

(((クソッ! こいつら、思ったよりやるじゃねぇか…! 一旦引くか!)))

呂布は、一瞬の隙をついて、馬首を返し、ビューン!と虎牢関の中へ逃げていった!


「「「おおおおおおおお!!!」」」

連合軍から、割れんばかりの歓声が上がる!

「呂布を退けたぞ!」

「あの三兄弟、すげぇ!」


劉備、関羽、張飛の三人は、この戦いで、その名を天下に轟かせた!

無名の義勇兵から、一躍、注目の英雄へ!


反董卓連合軍の勢いは、ますます増していく!

追い詰められた董卓の運命は!?

そして、ついに名を上げた三兄弟の、次なる試練とは!?


(続く!)



第六話 逆ギレ放火で首都炎上! ヤバいアレが見つかる!

次回をお楽しみに!

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