第四話 逆賊董卓、やりたい放題! 立て、乱世のトリックスター!
最強の武将・呂布をゲットした董卓の暴走は、もう誰にも止められない!
首都・洛陽は、完全に董卓ワールド!
気に入らないヤツは、バッサリ!
欲しいものは、強奪!
逆らうヤツは、ギッタギタ!
「ヒャッハー! この国はワシのもんじゃー!」
マジで世紀末状態! 民衆も役人も、みんな董卓の顔色をうかがってビクビク…。
そんな中、董卓はさらにトンデモないことをやらかす!
ドーーーン!
「今の皇帝、少帝はやっぱ気に入らん! 今日からクビ!」
「ええええーーーっ!?」
周りの役人たちは、アゴが外れるほどビックリ! でも、誰も逆らえない…。
董卓は、まだ幼い少帝を無理やり引きずり降ろし、代わりに、もっと幼くて、もっと言いなりになりそうな陳留王っていう皇子を、新しい皇帝の献帝にしちゃったんだ!
「うぅ…」廃位された少帝は泣きじゃくり、新しい献帝は、ガクガク震えながら玉座に座らされた。
(((こ、この国、マジで終わった…)))
誰もが絶望しかけた、その時!
夜。
司徒(めっちゃ偉い役人)の**王允**の屋敷に、国の未来を憂うマジメな役人たちが、こっそり集まっていた。
みんな、顔面蒼白。ため息ばっかり。
「はぁ…董卓のヤツ、やりたい放題だ…」
「このままじゃ、漢王朝は滅びるぞ…」
「でも、どうすれば…ヤツには、あの呂布がいるし…」
そう、呂布! あの鬼神みたいな強さ! ヤツがいる限り、誰も董卓に手出しできない。
王允は、涙ながらに訴えた。
「ううっ…このまま、董卓の好きにさせていいのか!? 誰か、誰かこの国賊を討つ勇者はいないのか!?」
シーン……。
みんな、下を向いて黙り込んじゃう。そりゃそうだ、失敗したら一族皆殺しコース確定だもんね…。
と、その時!
「だったら、俺がやりますぜ、王允様!」
バッ!と威勢よく立ち上がった男がいた!
ギラリと光る鋭い目、自信に満ちた不敵な笑み。身長はそんなに高くないけど、全身から「俺、デキる男ですけど?」オーラがプンプン!
彼の名は、曹操! 字は孟徳。
今はまだ、そこまで高い地位じゃないけど、頭がキレて、度胸もあって、野心もハンパない、超~注目株の男!
「おお! 曹操殿!」
「き、君がやるというのか!?」
みんなビックリ!
曹操は、ニヤリと笑って言った。
「へっ。見てらんねぇんすよ、董卓のあのデカい態度! あんなヤツ、俺がサクッと始末してやりますよ!」
超~軽いノリ! でも、目はマジ。
王允は、曹操のその言葉に、一筋の光を見た!
「曹操殿…! よくぞ言ってくれた! 実は、ワシには先祖代々伝わる宝刀がある…!」
そう言って、王允が奥から持ってきたのは…
キラキラキラーーーン!!!
七つの宝石が散りばめられた、めちゃくちゃカッコイイ短刀! その名も**「七星宝刀」**!
「この宝刀を君に託す! これで、あの国賊・董卓を…!」
「おぉ! こりゃスゲェ刀だ! 了解です、王允様! この孟徳、必ずや期待に応えてみせますぜ!」
曹操は、七星宝刀を受け取り、自信満々に胸を叩いた。
翌日。
曹操は、借りた七星宝刀を隠し持ち、堂々と董卓の屋敷へ向かった。
「おーい! 董卓のおっさーん! 遊びに来たぜー!」
超~フレンドリー!(もちろん演技)
董卓は、ちょうど自分のデカいベッドでゴロゴロしてるところだった。隣には、用心棒の呂布が、例の方天画戟を持って、仁王立ち! 怖っ!
「ん? おお、曹操か。何の用じゃ?」
董卓は、最近、曹操をちょっと気に入ってたんだ。
曹操「いやー、大した用じゃないんすけどね。最近、董卓様、お疲れかなーと思って。ちょっと肩でも揉みましょうか? なんつって!」
ヘラヘラしながら、董卓に近づいていく曹操。
(((よしよし、いい感じだ…! 油断してるぜ、このデブ!)))
心の中では、暗殺のタイミングを計ってる! ドキドキ…!
董卓「おお、そうか。気が利くのう、曹操は。じゃあ、頼むわ」
ドテッ。董卓が、曹操に背を向ける形で寝返りをうった!
(((チャンス!!!)))
曹操の目が、カッ!と光る!
スッ…と懐から七星宝刀を抜き放つ! キラリ!
(今だ! このデブの背中に…ブッ刺す!!)
まさに、刀を振り上げようとした、その瞬間!!!
ギロリ…!
董卓の部屋にあったデカい鏡に、刀を構える曹操の姿が、バッチリ映ってた!
「んん!? 曹操、お前、何しとるんじゃ!?」
董卓が、怪訝な顔で振り返る!
(((ヤッッッベ!!! 見られた!!!)))
曹操、冷や汗ダラァァァ!
しかも!
背後から、呂布の殺気を感じる!
「…貴様、何をしようとしている?」
呂布が、方天画戟を構えながら、ジリ…と近づいてくる! マジで絶体絶命!
だが、ここで曹操の頭脳がフル回転!
ピコーン!
曹操は、慌てず騒がず、膝をつき、両手で七星宝刀を董卓に差し出した!
「ははっ! いやー、董卓様! 実はですね、こんな素晴らしい宝刀を手に入れたんですよ! これはもう、英雄である董卓様にこそ相応しいと思いまして! 献上しに来た次第であります!」
超~~~アドリブ! 顔は笑顔、心臓バクバク!
董卓「…ほう? 宝刀を、ワシにか?」
呂布も、訝しげながら、とりあえず動きを止める。
董卓は、七星宝刀を受け取って、しげしげと眺める。
「おお…! これは確かに、見事な刀じゃ! よし、曹操! その忠義、見上げたものじゃ! 受け取っておこう!」
コロッと騙された! ちょろい!
曹操(((ふぅぅぅ…危なかったぜ…!)))
内心、ホッと胸をなでおろす。
董卓「褒美に、何か良い馬をやろう。呂布、厩から良い馬を選んでやれ」
呂布「…はっ」
(((ラッキー! これで逃げられる!)))
曹操は、心の中でガッツポーズ!
「あざーす! 董卓様! では、お言葉に甘えて!」
曹操は、呂布と一緒に部屋を出て、厩へ向かうフリをした…
…そして、そのまま!
ダダダダダーーーッ!!
厩で一番速そうな馬に飛び乗り、猛スピードで董卓の屋敷から、そして洛陽の都から、脱兎のごとく逃げ出した!!
「ヒャッホーウ! アバヨ、董卓! また会う日までな!」
(…ってもう二度と会いたくねぇけど!)
一方、屋敷に残された董卓と呂布。
しばらくして、様子を見に来た李粛(呂布を寝返らせたヤツ)が、董卓に耳打ちした。
「董卓様…さっきの曹操のヤツ、どうも様子がおかしかったですよ? あれ、もしかして暗殺しようとしてたんじゃ…?」
「な、なんだとぉぉぉ!?」
董卓、ようやく気づく! 遅い!
「あの曹操め! ワシを騙しおったな! 呂布! 今すぐヤツを捕まえろ! 生かしてはおかんぞーー!!」
董卓の怒りの絶叫が、屋敷中に響き渡った!
暗殺は失敗に終わった。
しかし、曹操孟徳という男の、大胆不敵な行動力と機転は、乱世に新たな風を吹き込もうとしていた。
逃亡者となった曹操の運命やいかに!?
そして、暴君・董卓の天下は、いつまで続くのか!?
(続く!)
第五話 集え、英雄たち! 打倒・董卓! 燃え上がれ、虎牢関!
次回をお楽しみに!