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第二十三話 ディスり王、参上! 皇帝の毒殺計画、バレる!?

曹操そうそうは、劉備りゅうび徐州じょしゅうで打ち破り、関羽かんうを(一時的に)降伏させ、さらに勢いを増していた。(劉備と張飛は、またどこかへ逃亡…)

許都きょとに戻った曹操は、もう我が世の春!

「ワシに逆らうヤツは、もういねぇ!」

ますます傲慢ごうまんになり、権力を振りかざしていた。


そんな曹操の元に、一人の男が、知人の推薦でやってきた。

彼の名は、禰衡でいこう。字は正平せいへい

この男、頭はめちゃくちゃキレる! 文才も、弁論も、超一流! まさに天才!

…なんだけど、性格が、超~~~ねじ曲がってる!

プライドが異常に高く、自分以外は、みーんなアホに見えちゃうタイプ。

口を開けば、毒舌! 毒舌! 毒舌! 相手が誰だろうと、容赦なくディスりまくる!

まさに、「乱世のディスりキング」!


推薦した人も、「禰衡は才能あるけど、扱い注意っすよ…」って言ってたんだけど、曹操は「ふーん、どんなもんか、会ってみるか」と、軽い気持ちで面会することに。


曹操の前に現れた禰衡。

見た目は、ちょっと貧相な感じ。でも、目つきだけは、異常に鋭い!


曹操「ほう、お前が禰衡か。なかなか才能があると聞いたぞ。どうだ? ワシに仕えてみる気はないか?」

上から目線でスカウトする曹操。


禰衡「(フン…この成り上がり者が…)」

禰衡は、曹操をジロリと見ると、鼻で笑って言い放った!

「はっ! 曹操ごときに、仕えるだと? 笑わせるな! お前のような、漢王朝を乗っ取ろうとしている国賊の下につく気など、サラサラないわ!」

いきなり、フルスロットルでディスり!!!


「「「な、なんだとぉぉぉ!!!」」」

周りにいた曹操の部下たち、激怒!

「この無礼者め!」「殺してしまえ!」


曹操も、カッチーン!!!ときたけど、ここで怒ったら負けだと思ったのか、グッとこらえた。

(((こいつ…面白い…! ちょっと、からかってやるか…)))

曹操は、ニヤリと笑って、嫌がらせを思いつく。

「ほう、威勢がいいな。ならば、お前ほどの才能があれば、太鼓叩きくらいはできるだろう? 今度の宴会で、太鼓番でもやってもらおうか」

わざと、低い役職(というか、雑用係)を命じる! プライドを傷つける作戦!


禰衡「(チッ…! やってやろうじゃねぇか!)」

プライドを逆なでされた禰衡、燃える!


宴会当日。

曹操と家臣たちが、ズラリと並んでいる。

そこへ、太鼓を持った禰衡が登場!

…しかし、その姿を見て、全員が唖然!!!


なんと禰衡、ボロボロの古い服を着ている!

まるで、ホームレス! TPO、完全無視!

「な、なんだ、あの格好は…!?」

「陛下(曹操のこと)の前で、無礼すぎる!」

ザワザワ…!


役人が注意する!

「こら! 禰衡! そのような汚い服装で、陛下の前に出るとは何事か! 着替えろ!」


すると禰衡、おもむろに…

ビリビリビリィィィ!!!

なんと、その場で、着ていた服を全部脱ぎ捨てた!!!

全裸!!!


「「「ひぃぃぃぃぃぃ!!!!!」」」

会場、大パニック! 阿鼻叫喚!

「ば、バカか、こいつは!」

「目をそらせ!」


禰衡は、全裸のまま、悠然と新しい服に着替えると、太鼓の前に座り、バチを握った!

そして…!


ドンドコドンドコ! ドンドコドンドコ!

ドドドドドド!!! バババババ!!!


繰り出されたのは、超絶技巧のドラムソロ!!!(いや、太鼓だけど)

その音色は、時に激しく、時に悲しく、聴く者の心を揺さぶる!

まさに、天才的な演奏!

会場は、さっきまでの喧騒が嘘のように、静まり返り、禰衡の太鼓の音に聴き入っていた。


演奏が終わると、禰衡は、バチをポイッと投げ捨て、曹操に向かって、再び毒舌を浴びせかけた!

「どうだ、曹操! 聞いたか! これが、真の才能というものだ! お前の周りにいる、イエスマンのクズどもとは、訳が違うのだよ!」

さらに、曹操の部下たち一人ひとりを指さし、

「お前は、ただのゴマすり野郎!」

「お前は、顔だけはいっちょまえ!」

「お前は、口先だけのヘタレ!」

などなど、個人攻撃まで開始! ディスりが止まらない!


「「「もう、我慢ならん!!!」」」

部下たち、完全にブチ切れ! 今にも斬りかかりそう!


しかし、曹操は、意外にも冷静だった。

(((こいつを、ここで俺が殺したら、「才能ある者を殺した狭量なヤツ」って評判が立つ…それは避けたい…)))

曹操は、またもや嫌がらせを思いつく。

「禰衡よ。お前の才能は認める。だが、その性格では、ワシの元では使いこなせん。ちょうど良い。荊州けいしゅう劉表りゅうひょう殿の元へ、使者として行ってはどうかな? 彼なら、お前のような才能を活かせるかもしれんぞ?」

(内心:劉表も、こいつの毒舌にウンザリするだろう、へへへ…)

厄介払いを、上手いこと言い換える作戦!


禰衡「(チッ…まぁいい。劉表なら、曹操よりはマシか)」

禰衡は、曹操の魂胆に気づきつつも、その提案を受け入れ、荊州へと旅立っていった…。


(※ちなみに、荊州に行った禰衡は、やっぱりディスりまくり、劉表にも嫌われ、最後は短気な武将・黄祖こうそにブチ切れられて、あっけなく斬り殺されてしまう…才能あるのに、もったいない…)

「裸で太鼓叩いて罵倒した男」として、禰衡の名は、良くも悪くも歴史に残ることになった。


一方、その頃…

許都の宮殿では、別のヤバい計画が、水面下で進行していた!

皇帝けんていから「打倒・曹操」の血の密詔みつちょうを受け取った、董承とうしょう

彼は、信頼できる仲間たち(王子服、呉子蘭など)と、密かに連絡を取り合い、**「曹操暗殺計画」**を練っていた!


計画は、こうだ。

宮廷の侍医じい(=お医者さん)である吉平きっぺい、字は称平しょうへい(通称:吉太医)に協力を依頼し、曹操がいつも飲んでいる薬に、毒を盛る!!!

古典的! だが、確実!(バレなければ…)


吉平は、漢王朝に忠誠を誓う、マジメで熱いハートを持ったドクター。

董承から、血の密詔を見せられ、皇帝の悲痛な叫びを聞くと、涙ながらに協力を誓った!

「陛下…! この吉平、必ずや、国賊・曹操を討ち果たしてみせますぞ!」

覚悟を決めた! ドクターK(吉平)!


計画実行の日が近づく。

董承と吉平は、最後の打ち合わせをしていた。

「吉平先生、頼みますぞ…! これが成功すれば、漢王朝は救われる!」

「お任せください、董承様! 毒の準備は万端です!」


しかし!

この世に、完璧な秘密はない!

董承の屋敷に出入りする、怪しい人影…。

なんと、董承の屋敷の下男の一人が、この暗殺計画を、曹操にチクっていたのだ!!!

(金か、脅しか…理由は不明)


「な、なんだとぉぉぉ!? 董承たちが、ワシの暗殺を!?」

曹操、激怒!!! 裏切りには、容赦しない!


曹操は、すぐに兵を動かし、董承の屋敷を急襲!

ドカーーーン!!!

「董承! 逆賊め! 神妙にしろ!」

董承たちは、あっけなく捕らえられてしまった!

もちろん、あの**「血の密詔」**も、見つかってしまう!


曹操「(密詔を見て)…陛下まで、ワシを…! 許さん!」

怒り心頭!


さらに、曹操は、吉平の元へも兵を送る!

吉平は、毒薬を調合している、まさにその瞬間!

「吉平! 貴様の悪事は、全てお見通しだ!」

兵士たちが、ドカドカとなだれ込んでくる!


吉平「(しまった! バレたか!)」

しかし、吉平は諦めない!

(((こうなれば、ヤケクソだ!)))

隠し持っていた毒薬を、自分の口に含み、曹操(の使いの者)に襲いかかり、毒を吹きかけようとした!

「死ねい! 国賊の手先め!」


しかし、多勢に無勢!

吉平は、兵士たちに取り押さえられ、捕縛されてしまった…。


捕らえられた董承、吉平、そして計画に関わった者たちは、曹操の前に引き据えられた。

曹操「貴様ら…! このワシを、裏切るとはな…!」

冷たい怒りのオーラが、場を支配する!


董承「(唾を吐きかけ)ふん! 国賊め! 殺すがいい!」

吉平「漢王朝の忠臣として、貴様のような逆賊を討とうとしただけだ! 何も恥じることはない!」

二人とも、最後まで堂々としていた!


曹操「…よかろう。ならば、望み通りにしてやる」

曹操は、非情な命令を下す!

董承、吉平、そしてその一族郎党、全員、処刑!!!

(なんと、董承の娘である、身重の董貴人とうきじん(=皇帝の側室)までもが…!)

血の粛清! 恐ろしすぎる!


さらに、曹操は、この事件をキッカケに、宮廷内の反対派を、徹底的に弾圧!

皇帝の周りから、自分に逆らう可能性のある者を、一掃してしまった!

皇帝は、完全に孤立無援となり、曹操の権力は、もはや絶対的なものとなった…。


禰衡の毒舌騒動と、董承・吉平の悲劇的な暗殺未遂事件。

これらは、曹操の支配体制がいかに強固であるか、そして、それに逆らうことが、いかに危険であるかを、世に知らしめる結果となった。


しかし、この弾圧は、さらなる反発を生む火種ともなる…。

そして、この粛清の嵐の中、一人、まだ曹操の元にいる、あの男の心にも、大きな変化が訪れようとしていた…。そう、関羽だ!


(続く!)

第二十四話 鬼か! 悪魔か! 曹操の非情な粛清! 劉備、涙の敗走!

次回をお楽しみに。

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