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第二十二話 北の覇者、動く! 曹操、迎撃準備! 関羽&張飛、無双!

劉備りゅうびが、曹操そうそうから離反し、徐州じょしゅうで再び独立!

このニュースは、天下に衝撃を与えた!

特に、この動きに「ニヤリ…」とした男がいた。

北の大地、河北かほくを支配する、最大勢力のトップ、**袁紹えんしょう本初ほんぽ**だ!


袁紹は、名門中の名門出身。兵力も、領土も、曹操をはるかに上回る!

プライドも、エベレスト級に高い!

ずっと、「いつか、あの成り上がり者の曹操を、ぶっ潰してやる!」と思っていた。

劉備の離反は、袁紹にとって、まさに「渡りに船」!

(((よし! 劉備が曹操の背後を脅かせば、俺が正面から叩くチャンス!)))


袁紹は、ついに打倒・曹操を決意!

軍師の**田豊でんほう沮授そじゅ**は、「まだ時期尚早です!」「兵糧の準備が…」と反対するが、イケイケムードの袁紹は、聞く耳を持たない!

(※特に、イエスマンの軍師・**郭図かくと審配しんぱい**が、「今こそチャンス!」と煽ったせいもある)


袁紹「うるさい! この袁本初が決めたことだ! 全軍、出陣準備! 目標、許都きょと! 曹操の首を取るぞ!」

ドーーーン!!!

袁紹は、歩兵、騎兵、合わせて数十万(と言われる)の大軍勢を編成!

まさに、「馬歩三軍ばほさんぐん」(騎兵・歩兵の全軍、という意味)!

顔良がんりょう文醜ぶんしゅうといった猛将たちを筆頭に、河北の精鋭たちが、南下を開始!

その威容は、大地を揺るがすほど!


袁紹、大軍で南下のニュースは、すぐに許都の曹操の元へ!

曹操「(ゴクリ…)袁紹め…ついに、動き出したか…!」

さすがの曹操も、袁紹の大軍勢には、顔面蒼白。

兵力差は、歴然。まともにぶつかれば、勝ち目は薄い…。


部下たちも、ビビりまくり!

「袁紹軍、強すぎ…!」「勝てるわけない…!」

弱気な発言が飛び交う。


しかし、曹操は、すぐに冷静さを取り戻す!

(((確かに、兵力は負けている…だが、戦は数だけで決まるものじゃない!)))

曹操は、軍師たちを集め、対策会議を開く!


荀彧じゅんいく「曹操様、袁紹軍は確かに大軍ですが、弱点もあります。袁紹自身は優柔不断、部下の間でも派閥争いがあり、一枚岩ではありません」

郭嘉かくか「その通り! 袁紹には『十の敗因』があり、我々には『十の勝因』がありますぞ! 恐れるに足りません!」

(郭嘉の「十勝十敗」論! カッコイイ!)


曹操「うむ! よくぞ言った!」

曹操は、軍師たちの言葉に勇気づけられ、迎撃の覚悟を決める!

「全軍に告ぐ! 我々は、官渡かんとにて、袁紹軍を迎え撃つ! 漢王朝の未来は、この一戦にかかっている! 全員、死力を尽くせ!」

「「「応!!」」」

曹操軍も、決死の覚悟で、官渡へと向かう!


**天下分け目の大決戦、「官渡の戦い」**の火蓋が、今、切られようとしていた!


一方、その頃…

徐州で独立した劉備。

曹操は、袁紹との決戦を前に、背後のうれいである劉備を、先に叩いておこうと考えた!

「まずは、劉備を始末する!」

曹操は、自ら大軍を率いて、徐州へと電撃的に侵攻!


劉備「なにぃ!? 曹操が、もう攻めてきただと!?」

ビックリ! 袁紹が動けば、曹操はそっちにかかりきりになると思っていたのに! 甘かった!

しかも、曹操軍の動きが、めちゃくちゃ速い!


劉備は、張飛ちょうひ小沛しょうはいを守らせ、自分は関羽かんうと共に下邳かひ城に籠城する作戦を取る。

「張飛! 頼んだぞ!」

「おうよ、アニキ! 任せとけ!」


しかし!

曹操軍の猛攻は、凄まじかった!

張飛が守る小沛城は、あっという間に曹操軍の猛将たち許褚きょちょ徐晃じょこう などに攻め立てられ、陥落寸前!

張飛「くそっ! 敵が多すぎる! アニキ! 関羽! すまん!」

張飛は、またしても城を捨てて、命からがら逃げ出すしかなかった…。

(どこへ逃げたかは、ちょっと不明…とりあえず、はぐれちゃった!)


そして、曹操軍は、劉備と関羽が籠る下邳城へと殺到!

下邳城も、完全に包囲されてしまった!

劉備「(絶望)…またしても、このパターンか…!」

関羽「兄者…! 万事休す、ですかな…」


さらに、曹操は、劉備軍を切り崩すための策を弄する!

曹操は、下邳城にいる劉備軍の武将、王忠おうちゅう劉岱りゅうたい(同姓同名の別人)に、密かに使いを送った。

「お前たち、劉備を見限って、ワシに降伏せよ。さすれば、高い地位と褒美をやろうぞ」

甘い誘惑!


王忠と劉岱は、元々は曹操から劉備の監視役として付けられた武将。

劉備に恩義もないし、勝ち目のない戦いにも付き合ってられない!

「(ニヤリ)…わかりました。曹操様に、お味方いたしましょう」

あっさり、裏切り決定!


王忠と劉岱は、「劉備様! 我々が、城外に出て、曹操軍に一撃加えてまいります!」と嘘をつき、まんまと城門を開けさせ、そのまま曹操軍に投降しようとした!

「ヒャッハー! これで俺たちも安泰だぜ!」


だが、その時!!!


「「待てや、裏切り者ども!!!」」


城門の陰から、関羽と、なんと逃げ出したはずの張飛が、飛び出してきた!

(張飛、近くに潜んでて、合流してた!)


王忠・劉岱「ひぃぃ!? か、関羽! 張飛! なぜここに!?」

顔面蒼白!


関羽「貴様らの魂胆など、お見通しだ!」

青龍偃月刀が唸る!

張飛「裏切り者は、この俺が、ブッ飛ばす!!」

蛇矛が襲いかかる!


関羽&張飛! 最強兄弟タッグ、復活!

王忠と劉岱なんて、赤子同然!

「ぎゃあああ!」

「助けてー!」


ドカッ! バキッ!

二人は、あっという間に、関羽と張飛によって、ボッコボコにされ、捕縛されてしまった!

「「捕らえたぞ!!」」

最強兄弟、見事な連携プレー!


しかし…

裏切り者は捕らえたものの、下邳城の状況は、絶望的。

兵糧は尽きかけ、兵士たちの士気も低い。

曹操軍の包囲は、ますます厳しくなる一方。


劉備は、天を仰いだ。

「…これまで、か…」

関羽、張飛も、兄の隣で、静かに覚悟を決める。


曹操は、降伏勧告の使者を送る。

「劉備玄徳に告ぐ! 今、降伏すれば、命は助けてやる! どうする?」


降伏か? それとも、玉砕か?

劉備、関羽、張飛…三兄弟の運命は、風前の灯火!

そして、北では、官渡の戦いが始まろうとしている!


乱世は、クライマックスに向けて、大きく動き出す!


(続く!)

第二十三話 ディスり王、参上! 皇帝の毒殺計画、バレる!?

次回をお楽しみに。

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