第十二話 押しに弱すぎ!? 劉備、徐州ゲット確定! 一方、燃える復讐マッチ!
徐州をゲットした劉備!
「よーし! これからは、この徐州を、民が安心して暮らせる、最高の場所にしてみせるぞ!」
マジメな劉備は、早速、領内の見回りや、民の声を聞くことから始めた。
関羽と張飛も、そんなアニキを全力でサポート!
徐州の民衆も、「劉備様、マジいい人!」って大歓迎ムード!
一方、前の徐州のトップだった陶謙じいさん。
劉備に徐州を譲ったものの、病気が悪化して、もう先は長くない状態だった。
(※前回、劉備が徐州入りした時点で、陶謙はまだ生きていた、という流れで進めますね)
陶謙は、死の床で、部下たちを集めて、最後の言葉を伝える。
「みんな…よく聞いてくれ…わしの後は、必ず…劉備殿に…徐州を託すのじゃ…絶対に…他の者に渡しちゃならんぞ…ゲホッゲホッ…」
「「ははっ! 必ず!」」
そして、陶謙は、再び劉備を呼び出した。
陶謙「劉備殿…わしは、もう長くない…だから、改めてお願いじゃ…この徐州を…正式に、あなたに…!」
劉備「!! 陶謙殿! それはなりません! あなた様がご健在なうちに、私が徐州を継ぐなど…!」
マジメすぎる劉備、またまた固辞!
陶謙「(か細い声で)…頼む…劉備殿…この徐州の民を…あなたしか…救えんのじゃ…これが、わしの…最後の…願い…」
そう言うと、陶謙は、ガクッと首を落とし、静かに息を引き取った…。
「陶謙様ーー!!」
部下たち、号泣。
さあ、大変だ! 陶謙が亡くなって、徐州のトップが正式に空席になった!
陶謙の遺言は「劉備に譲る」だったけど…
劉備「いやいやいや! やっぱり俺なんかが…! 陶謙殿には、ご子息もいるじゃないか!」
またまた固辞! どんだけ遠慮深いんだ!
徐州の重臣たちの糜竺、陳登 などは、もう必死!
「劉備様! 陶謙様の遺言ですぞ!」
「今の乱世、あなた様のような仁徳のある方でなければ、徐州は守れません!」
「どうか、我々と徐州の民をお見捨てなきよう!」
みんなで土下座! 頼み込む!
関羽「兄者! いつまで迷っているのですか! 天意ですぞ!」
張飛「アニキ! 男なら、シャキッとしろよ! 俺たちがついてるぜ!」
「「「劉備様! どうか、徐州牧に!!」」」
領民たちも、城の外から大合唱!
まさに、三顧の礼…ならぬ、三譲の徐州!
(※一回目:助けに来てくれた時、二回目:死ぬ前、三回目:死んだ後)
ここまで請われて、断るわけにはいかない!
劉備、ついに覚悟を決める!
「……わかりました! 皆さんの熱意、しかと受け止めました! この劉備玄徳、非才ではありますが、徐州の民のために、この身を捧げる覚悟でございます!」
「「「うおおおおおお!!! 劉備様、バンザーイ!!!」」」
こうして、劉備は、名実ともに徐州の新しい支配者となった!
ついに手に入れた、自分たちの国!
劉備ブラザーズの新たな伝説が、ここから始まる…!
一方その頃…
兗州では、**曹操 VS 呂布**の、ドロドロの因縁対決が、まだ続いていた!
濮陽の火攻めで、ボッコボコにされた曹操。
「呂布! 陳宮! 絶対に許さん!」
復讐の炎は、さらに燃え盛る!
でも、呂布も陳宮も、なかなか手強い!
呂布は、相変わらず戦場に出れば無敵!
「雑魚どもが! 消え失せろ!」
**ドガーン!**と曹操軍を蹴散らす!
陳宮は、知略を巡らせて、曹操軍を翻弄!
「ふふふ…曹操め、また罠にかかったな」
曹操軍は、何度も苦杯をなめさせられる。
曹操「ぐぬぬ…! このままじゃ、埒が明かん! 何か手はないのか!?」
部下たちと、作戦会議。
そこで、策士・程昱が、ある作戦を提案した。
「曹操様。呂布は強いですが、軍の食糧:兵糧には限りがあるはず。持久戦に持ち込み、相手の兵糧が尽きるのを待つのはいかがでしょう?」
「なるほど…兵糧攻めか!」
さらに、荀彧も加える。
「そして、呂布軍の内部を切り崩しましょう。呂布は勇猛ですが、疑り深い性格。陳宮との仲を裂くような噂を流せば…」
「おお! それはいい!」
曹操軍は、作戦を変更!
正面からのガチバトルを避け、持久戦に持ち込む!
そして、こっそり呂布軍の中にスパイを送り込み、「陳宮が裏切ろうとしている」とか、「呂布は部下を信用していない」とか、悪質なデマを流しまくった!
これが、見事にハマった!
呂布は、単純だから、すぐに噂を信じちゃう!
「なに!? 陳宮が、俺を裏切ろうとしてるだと!?」
「くそっ! やっぱり、誰も信用できねぇ!」
呂布は、一番頼りにしていたはずの策士・陳宮のことを、疑いの目で見るようになってしまった!
陳宮「呂布将軍! 私を信じてください! あれは曹操の罠です!」
必死に弁明する陳宮。
でも、呂布は聞く耳を持たない!
「うるさい! もう、お前の言うことなんか聞かん!」
二人の間には、決定的な亀裂が!
最強タッグだった呂布と陳宮のコンビは、崩壊!
呂布軍の士気は、ガタ落ち…。
兵糧も、だんだん尽きてきた…。
「今だ! 総攻撃!!」
曹操は、このチャンスを逃さなかった!
全軍で、弱体化した呂布軍に襲いかかる!
「うおおおお! 行けー!」
曹操軍の猛攻!
呂布軍は、もはや抵抗する力も残っていない!
「うわー!」「もうダメだー!」
兵士たちは、次々と逃げ出すか、降伏!
呂布「くそっ! こうなったら…!」
呂布は、またしても得意の「逃亡」!
わずかな手勢と、愛する貂蝉を連れて、命からがら兗州から逃げ出した!
行き先は…なんと、あの劉備がいる徐州だった!
「曹操! 覚えてろよ! この借りは、必ず返すからな!」
遠ざかる呂布の捨て台詞…。
こうして、曹操は、苦戦の末に、ついに呂布を兗州から追い出すことに成功!
再び、兗州の支配権を取り戻した!
「フゥ…やっと、うっとうしいハエを追い払えたぜ…」
曹操、ホッと一息。
しかし、今回の戦いで、曹操も大きな損害を受けた。
そして、西にはまだ李傕・郭汜、南東には力をつけた孫策(孫堅の息子)、北には袁紹や公孫瓚、そして…新たに徐州を手に入れた劉備!
天下への道は、まだまだ遠い!
一方、劉備のいる徐州に、あのトラブルメーカー・呂布が転がり込んでくる!?
これは、絶対に、ヤバいフラグしか立たない!
温厚な劉備は、この最強の暴れん坊を、どう扱うのか!?
波乱の予感しかしない! 次回、どうなる!?
(続く!)
第十三話 首都で大ゲンカ! 皇帝、ガチで逃げる!
次回をお楽しみに!




