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第十一話 お助け劉備、北海へGO! 曹操、背後からガブリ!

父の仇! 陶謙とうけんゆるすまじ!

復讐の鬼と化した曹操そうそうは、大軍を率いて徐州じょしゅうに侵攻!

「皆殺しだーー!!」

マジでヤバい! 徐州の街々は、次々と曹操軍によって破壊され、多くの人々が犠牲に…。

徐州のトップ、陶謙じいさんは、もう泣きそう!

「ひぃぃ…誰か、誰か助けてくれぇ…!」


その頃、北の方、北海ほっかいっていう地域でも、別の騒ぎが起きていた。

北海のトップは、**孔融こうゆう**っていう、孔子の子孫で超インテリなお偉いさん。

でも、戦いはド下手!

黄巾賊こうきんぞくの残党どもに城を囲まれて、大ピンチに陥っていた!

「うぅ…囲まれた…! 学問は得意だが、戦は苦手なんじゃ…!」

孔融、オロオロ。


部下「孔融様! こうなったら、あの人に助けを求めるしかありません!」

孔融「あの人…? 誰じゃ?」

部下「平原へいげんしょう(役職名)を務めておられる、劉備りゅうび玄徳げんとく様です! あの御方は、仁義に厚く、困っている人を見捨てない、真の英雄だと評判ですぞ!」


そう! 我らが劉備ブラザーズは、公孫瓚こうそんさんの元を離れ、今は平原っていう小さな街で、真面目に領民のために働いていたんだ。

「劉備殿か! よし、すぐに使いを送るのじゃ!」


孔融からのSOSを受け取った劉備。

「なに!? 北海の孔融様が、黄巾賊に囲まれてピンチだと!?」

劉備の正義の心に火が付いた!

「困っている人がいるなら、助けに行くのが人の道! 関羽! 張飛! 出陣だ!」

「「応!!」」


劉備、関羽かんう張飛ちょうひは、わずかな手勢(なんと趙雲ちょううんも一緒についてきてくれた!)を引き連れて、猛スピードで北海へ急行!


ドドドドドド!!!


北海城を囲む、黄巾賊の大軍!

「ヒャッハー! もうすぐ城は落ちるぜ!」

勝利を確信して、油断しまくり!


そこへ!


「「「黄巾賊ども! この劉玄徳が、相手だ!!!」」」


劉備ブラザーズ&趙雲、颯爽と登場!

まるで、特撮ヒーローみたいに、黄巾賊の中に突っ込んでいく!


張飛「オラオラオラァ! 邪魔だ、どけぇい!」

蛇矛だぼうをブン回し、敵をなぎ倒す!


関羽「ふん! 雑魚どもが!」

青龍偃月刀せいりゅうえんげつとうが一閃! 敵兵が宙を舞う!


趙雲「(無言で槍を繰り出し、敵を蹴散らす!)」

クール! だが、めちゃくちゃ強い!


そして劉備も!

「民を苦しめる悪党め! 成敗!」

二本の剣で、果敢に戦う!


ドガ! バキ! ズバッ!

たった数人の突撃で、黄巾賊の包囲網は、あっという間に崩壊!

「ひ、ひぇぇぇ! なんだ、こいつら! 強すぎる!」

「逃げろーー!」

黄巾賊どもは、蜘蛛の子を散らすように逃げていった!


孔融「おおお! 助かった! ありがとうございます、劉備殿!」

城の中から、涙ながらに感謝する孔融。

劉備「いえいえ、困ったときはお互い様です!」

爽やかスマイル! 劉備、株価爆上がり!


と、ここで、さらなるSOSが!

今度は、あの徐州の陶謙じいさんから、劉備宛ての救援要請が届いたんだ!

「劉備殿! 曹操に攻められて、もうダメです! 助けてください!」


孔融「なんと! 曹操殿が、そんな非道なことを…!」

劉備「曹操殿が…!? いったい何故…?」

(曹操とは、反董卓連合で一緒に戦った仲だったから、劉備もビックリ!)


事情を聞いた劉備。

「父上の仇とはいえ、罪のない民まで虐殺するとは…! 見過ごすわけにはいかない!」

劉備の正義感、再びMAX!

「よし! 次は徐州だ! 陶謙殿を助けに行くぞ!」


孔融「おお! 劉備殿、あなたは真の義士じゃ!」

(ついでに、孔融は「うちの兵も貸しますよ!」って言ってくれた!)


こうして劉備は、関羽、張飛、趙雲、そして借りた兵を引き連れて、一路、南へ! 目指すは、曹操軍に蹂躙じゅうりんされている徐州だ!

「待ってろ、徐州! 俺たちが、必ず助ける!」


一方、その頃…

徐州で「皆殺しだヒャッハー!」状態だった曹操。

「フハハハ! 陶謙め、もう終わりだな!」

勝利を確信していた曹操の元に、衝撃のニュースが飛び込んできた!


部下「大変です、曹操様! 本拠地の兗州えんしゅうが、何者かに奇襲され、占領されました!!」

曹操「な、なんだとぉぉぉ!? 誰だ! 誰がそんなことを!」


部下「そ、それが…あの、**呂布りょふ**です!!」


曹操「呂布だとぉぉぉ!?」

ガーン!!! まさかの名前!


そう! あの董卓とうたくを裏切り、長安ちょうあんからも追い出され、流浪の身となっていた呂布が、曹操の留守を狙って、ちゃっかり本拠地を乗っ取っちゃったのだ!

呂布には、陳宮ちんきゅうっていう、元々は曹操の部下だったけど、曹操のやり方に嫌気がさして呂布についた、頭のキレる策士がアドバイスしていた。

陳宮「呂布将軍! 今がチャンスです! 曹操が徐州にかかりきりの隙に、兗州を奪い取りましょう!」

呂布「よし! やってやるぜ!」


呂布軍は、まさに神速の動きで兗州に攻め込み、曹操が留守にしていた主要都市・濮陽ぼくようなどを、あっという間に制圧!

曹操軍の留守を守っていた荀彧じゅんいく程昱ていいくたちは、必死に抵抗したけど、呂布の武力と陳宮の計略の前に、いくつかの城を守るのがやっとだった。


「くそぉぉぉ! 呂布め! 俺の留守中に、よくも!!!」

曹操、激怒! 顔真っ赤!

でも、背後を突かれたら、徐州攻略どころじゃない!

「全軍、撤退! ただちに兗州へ戻り、呂布を叩き潰す!!!」

曹操は、泣く泣く徐州から軍を引き上げ、猛スピードで本拠地へと取って返した。


曹操軍が撤退したおかげで、徐州はギリギリのところで救われた!

陶謙じいさん、号泣!

「うぉぉぉん! 助かったぁ…!」


そこへ、タイミングよく(?)劉備たちが到着!

「陶謙殿! ご無事でしたか!」

「おお! 劉備殿! よくぞ来てくださいました!」

陶謙は、劉備たちを手厚く出迎えた。


そして、陶謙は、劉備の手を取り、涙ながらに言った。

「劉備殿…私はもう年ですし、この乱世を治める力もありません…どうか、この徐州を、あなたに引き継いでいただけませんか?」

「ええっ!?」

劉備、ビックリ!

「そ、そんな! 私には、まだ何の功績も…」


関羽「兄者、ここは受けるべきです! これも天の思し召しでしょう!」

張飛「そうだぜ、アニキ! 俺たちが、この徐州を守ってやろうぜ!」

部下たちも、みんな賛成ムード。


劉備は、悩んだ。

(俺なんかが、本当にこの大きな州を治められるのか…?)

でも、目の前には、助けを求める民衆と、信頼してくれる仲間たちがいる。


劉備は、覚悟を決めた。

「…わかりました、陶謙殿。微力ながら、この劉備、徐州の民のために、全力を尽くさせていただきます!」

「おお! ありがとうございます、劉備殿!」

こうして、ひょんなことから(?)劉備は、広大な徐州の新しい支配者である徐州牧じょしゅうぼくとなった!

ついに、劉備ブラザーズ、自分たちの城と領地をゲット! 大出世!


一方、兗州えんしゅうに戻った曹操。

「呂布! 出てこい! この裏切り者め!」

呂布が立てこもる濮陽ぼくよう城を、猛攻撃!


曹操軍 VS 呂布軍!

激しい攻防戦が繰り広げられる!


呂布「フン! 曹操、返り討ちにしてくれるわ!」

自ら赤兎馬せきとばに跨り、方天画戟ほうてんがげきを振るって、城から打って出る!

「うおおおお!」

呂布、マジで強い! 曹操軍の兵士たちを、バッタバッタとなぎ倒す!

曹操軍の猛将、夏侯惇や典韋てんい(超怪力!)が必死に応戦するが、呂布の勢いを止められない!


さらに、策士・陳宮の計略が冴えわたる!

陳宮は、濮陽城内の有力者と内通し、「曹操軍を城内におびき寄せて、火攻めにする」という罠を仕掛けた!


まんまと罠にはまった曹操!

「よし! 城内に味方がいるぞ! 一気に攻め込め!」

曹操軍が、ワーッと城内になだれ込む!


だが、それは罠だった!

ゴオオオオオオ!!!

城門が閉じられ、四方八方から火矢が放たれる!

「ぎゃあああ! 火事だ!」

「罠だ! 逃げろ!」

曹操軍、大混乱! 阿鼻叫喚!


曹操自身も、炎に巻かれ、絶体絶命の大ピンチ!

「ぐはっ! 燃える! 死ぬ!」

髪やヒゲも焼け焦げ、命からがら、部下の典韋に助けられて、なんとか城外へ脱出!

ボロボロ状態…。


この濮陽の戦いで、曹操は呂布に大敗北! 大きな痛手を負ってしまった。

曹操「呂布…! 陳宮…! 覚えてろよぉぉぉ!!!」

負け犬の遠吠え…。


徐州を手に入れた劉備。

一方、呂布にボコボコにされた曹操。

二人の英雄の運命は、大きく分かれた!


しかし、乱世はまだ始まったばかり!

劉備は徐州を守り切れるのか?

曹操は、この屈辱から立ち直れるのか?

そして、最強の暴れん坊・呂布の次なる一手は!?


(続く!)

第十二話 押しに弱すぎ!? 劉備、徐州ゲット確定! 一方、燃える復讐マッチ!

次回をお楽しみに!

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