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▽△地底都市の金戒鬼

 レヴィアタンの停泊する死海からグリードの操縦するカミーラで晴明たちはカッパドキアを目指していた。不妄(ふもう)金戒鬼(こんかいき)を探していたのだ。オオガミと槌熊は外を眺め晴明に

「奇妙な岩が立ち並ぶこの不思議な地形のどこかに鬼のやつは隠れているんだな。槌熊よ俺たちは觔斗雲(きんとうん)で別れ探そうぜ」

「おう、いいぜ退屈していたところさ。おいアーロン、お前も着いてこい」

 鬼討伐チームには新たにドラゴノイドの王子、アーロンが加わって5人となっていた。

「少しは(はや)る気持ちを抑えてください。晴明が今から卦で探知するようです」

 輝也はオオガミたちを止めた。晴明は周りに卦のウインドウを無数に開き胡座をかいて宙に浮きながら素早く操作を行なっていた。そして回答を得たようであった。

「グリード、船の進路はカイマクルへ」

 パイロットのグリードに指定した。

「カイマクル?そこに何があるんだ」

 オオガミが聞くと

「巨大な地下都市だよ」

「地下に隠れて司令を出すタイプの鬼なのか。どうも面倒なやつぽいな」

「そう天鼓の情報だとヨーロッパの国々を混乱させ少ない手駒で錯綜(さくそう)した敵軍隊を制圧していたようだ」

 輝夜は「不妄語戒(ふもうごかい)か嘘の鬼ということか厄介だな騙されないようにしないと」

「今回はグリードも同行してもらって分析を頼むつもりだ」

「勘弁してください危険な任務はこいつで十分でしょう」

 グリードは天鼓から授かった杖を晴明に投げ渡したが槌熊が奪い取った。

「つまりこいつだな」

 杖で床を3回叩くと杖は変形を始め小さなグリードへと変身した。

「グリード・ミニと呼んでもらえますか」

 と自己挨拶をした。

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