▽晴人の疑問
メインデッキに戻った天鼓はテュールからレヴィアタンの指揮権を移管されフェルオムズに生体認証を行った。そしてヤーシャを副官に任命し同じく認証を行いこの船の全てを手に入れたのであった。天鼓は艦長室に晴人たちを招き入れ初回ミーティングを行なった。天鼓はまず先ほど晴明と体験した過去へのタイムトリップの報告を行った。
聞き終えると晴人は
「なんだか納得できないな。ヴィシュヌの言っていることは真実なのか天鼓、君は騙されているんじゃないか」
輝也も
「ベルゼブブが無力すぎる気がする。私の記憶に伝わる姿ともかけ離れている晴人の言う通り何かおかしい」
天鼓は腕を組んで首を捻っている。
「私自身もおかしいと思っているが体験した通り何も手を加えられた様子はなかった。晴明も何も違和感を感じていなかった」
「そう晴ちゃんはどこにいるの?」
タマモが聞くと
「タウロと厨房にいる」
「タウちゃんがいるの!」
「この船にはオーディンの馬が何騎も収納されていたんだ。カラクリ兵もな」
「あのカラクリ兵までロストテクノロジーの博覧会だなこの船は、天鼓、ジローが取り戻したデータを晴明の準備する夕食が出来上がるまでみんなでチャックしようヴィシュヌの実像を再確認だ」
晴人と輝夜、天鼓とグリードはそれぞれ手分けをして端末を調べ始めたのであった。




