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☆時の矛盾

 静かに耳を傾ける二人にテュールが

「ヴィシュヌ様に触れるのです」

 言われるがままベットの両脇に別れヴィシュヌの肩を掴んだ。大量のデータが勢いよく流れてきた。飛来した神ベルゼブブとヴィシュヌの戦いの映像であった。晴明と天鼓は驚いていた。神と呼ばれているベルゼブブの力は絶対ではなかったむしろ晴明が戦ったアスタロトたちその(しもべ)の力と比べると敵にはなり得なかった。ふたりはヴィシュヌから手を離すとテュールに

「本当にこれがベルゼブブの力なんですか、私たちのイメージする力と大きくかけ離れているようなんですが」

 と晴明が言い天鼓は杖を振りヴィシュヌの回復を行っていた。

「あなたたちは一体何と戦ってきたんですか。あのベルゼブブが敵ではないと・・・」

 天鼓の放った術のおかげでヴィシュヌは目を開きこう言った

「我が死力を尽くし滅したベルゼブブが敵ではないとな・・・どうすればそのような力が得れるのじゃ」

 晴明はヴィシュヌの頭を掴むとダウンロードを開始した。白目を剥き晴明の手が離れるとガクリと頭を下げた。

「一万年鍛錬を積むとはこう言うことなのだな。錬磨の技、受け取った。さらなる研鑽の力このレヴィアタンに残すとしよう。汝らの名は・・・ふぬ天鼓と晴明じゃな」

 そう言い残すと転送(インヴィーア)で姿を消した。そして残されたテュールに天鼓が聞いた。

「ヴィシュヌの仲間はここにいないのか」

 天鼓と付いなすヤーシャや槌熊のことを尋ねた。

「ずっとお一人で戦われておりましたが?」

 晴明は何かを閃いたように

「彼は私でもあり天鼓でもあったんだ。そう感じなかったか天鼓」

「それだ、最初に会った時の違和感の理由はそれだったんだ」

 晴明と天鼓は見つめあっていた。

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