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☆時を待つ

「テュールよ、どこまで我らのことを知っているのだ」

 ヤーシャが口を開いた。

「艦橋まで案内しましょう。そこでお話ししましょうか」

 テュールはメインデッキまでヤーシャらを(いざな)った。


 喜多屋は小さな声でひなたたちに

「あの魔族さんなんだか親近感が湧くんだけそどうしてかな」

「確かにあまり似てないけどヤジロウみたいな感じがするね」

「関係あるかもね」

 タマモは笑いながらサテュロスのことを思い浮かべていた。テュールがサテュロスの先祖だと直感で感じたのであった。ヤーシャもその姿を見て警戒心を解いていた。こっちらは同じ種族のバスクルを思い浮かべていたからだ。

「さてあなた方のお名前をお聞かせいただけますかな」

 テュールは何かのハーブティーを皆に振る舞いながら尋ねるとヤーシャが答えた。

「司令官のヤーシャ、あとは」

「私がタマモで、ひなた、アカネ、アオイ、ジローよ」

 頭を軽く下げテュールを見た。

「記憶ユニットを取りに来られたのですね]

「どうしてそんなことまでわかるんですか」

 喜多屋は思わず声に出した。過去なのに未来で起こる出来事がどうしてわかるかが不思議であったのだ。

「時の巫女、フェルムが風の声を聞いたからです」

「風?時空風のことですか」

「まあそのようなものです。これを受け取りなさい」

 テュールは壁面に飾られた石柱(モノリス)を指差していた。

「これでクエスト終了なの・・・なあーんだ。つまんない」

 ひなたはあまりにあっけなく用事が済んで拍子抜けにつぶやくとテュールは

「私からも依頼をお出ししましょうか」

 ニヤリとテュールが笑った。

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