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▽活動拠点の自由

 ヤーシャが司令官として駐屯する基地では情報が錯綜して混乱していた。晴人も大事な娘たちの情報がなかなか手に入らないそんなもどかしさの中、ゲートを使い天鼓がやってきたのだ。

「よかった、君が来てくれればなんとかなるだろう」

「晴人さん、もう解決しています。それより忙しくなりますので失礼致します」

 現れては早々に天鼓は消えていった。

「全くどうなっているやら解決しているだとさ」

「天ちゃんが言うなら問題ないってことでしょ。お茶でも飲んで待ちましょうね」

 タマモはポットで湯を沸かし始めたのであった。


 お茶を飲んでいる晴人とタマモのところへやっとヤーシャの部下が報告に現れた。

「それじゃそのレヴィアタンってのに乗ってひなたたちは戻ってくるんだな。タマモそれじゃ港まで迎えにいってくるわ」

 晴人は駆け足で館を出ると勝手知ったる道を港まで駆け降りていくと天鼓が先に海を眺めていた。

「よっ、早いな。よほど楽しみしているようだなそのレヴィアタンを」

「ええこれさえあれば世界中を移動しながら戦況を分析できるのですから」

「知っていたのかそんなものがあることを」

「ええ黄泉津が探していましたからね、例のマナーコの封印、そこにもレヴィアタンはいましたがその何倍ものサイズですよ。喜多屋くんのおかげですね。まさか世界樹山の麓にも隠されていたとは」

「いつ頃からレヴィアタンは空の要塞として使われていたんだ」

「おそらくは私が魔界の王の時代でしょう、(おぼろ)げながらの記憶ですが私自身が神獣レヴィアタンを改造した実感があります」

「そりゃえらい昔だな神代の頃って、ちゃんと動くのかね」

「それを今から調査するんですよ。ほら来た」

 海から強い風が噴き出してきた。晴人と天鼓が目を凝らしていると巨大な影が目に飛び込んできた。

「うぉお!でかいな」

「行きましょう晴人さん」

 上陸用舟艇(しゅうてい)サンスベリアに乗船してレヴィアタンを目指した。

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