▽ポルティエーレ
「この坂を登り切れば入り口ですわ。あと少しよヤジロウちゃん」
天鼓の研究室までの道は最後に厳しい坂が待っていた。かつてあった道は爆発による崖崩れで閉ざされてしまったせいだとされている。
「登り坂は大好きなんですよリリさん」
走って登る喜多屋であったが、入り口の門を潜ろうとした瞬間突然アオイによって羽交い締めされた。
「あぶないですわ、ヤジロウさん」
小型のドラゴンが喜多屋の目の前に突き刺さっていた。
「!あぶねえぇ!なんだこれ」
瞬時にひなたが飛び込みドラゴンに正拳突きをかましていた。
「しまった!遅かったか」
リリが顔に手をひらを当てて嘆いていた。
「あのドラゴンはなんだリリ」
晴人が前線に飛び出して聞く
「門番なんです。解除しようと思ったのに攻撃をしたら排除するまで止まらないですわ」
「あれボクのせい?」
ひなたは自分を指さして首を傾げていた。
「仕方ないですわ、ヤジロウさんの危機だったんですもの」
「ちょうど退屈してたから、僕たちで沈黙させようぜ。行くよアオイにひなた」
シグナルガールズ対ミニドラゴン、ドレイクとの戦いが始まった。




