▽ヤジロウのチーム
「みんな準備はできたのか。今からこのゲートを使って浮遊大陸に旅立つからな」
研究所の空間移動ゲートの前で晴人が出発の号令をかけていた。
「わくわくするな。でも僕の力が通用するのかなどんな世界が待ってるんだろう」
喜多屋は晴人タマモの後ろに並び緊張しながら思っていた。
「パパ、ヤジロウがリーダであの黄泉津虫の巣を退治するんだよね」
「えっ僕リーダーなのいいのかな」
「もちろんヤジロウさんしかできないわ。ねっアカネ」
「もちろんそれでいいよ。なんか不思議と頼りになるんだよね」
「あらジローちゃん頼られてるのね、おばさんもファンだよ」
タマモに肩を揉まれて真っ赤に照れる顔の喜多屋であった。
「俺が守ってやるから大丈夫だぜ」
「アーロンも一緒に旅をするつもりなのか。ヨシュアはいいといっているのか」
「もちろんさ八雲おじさん、俺もドラゴノイドを代表して黄泉津たちと戦うからな」
「おお頼もしな。それじゃ行くかロッソ、ゲートを開いてくれ」
「お気をつけてください。吉報お待ちしてます」
ゲートの空間が歪み始めた。その黄泉津虫の巣はすでに晴明が攻略を始めているのを知らず。




