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▽工場へ 後編

 まさに工場といった風景が目の前に広がっていた。規則正しく動いている機械やベルトコンベアーで運ばれる卵はラインに沿って太平洋に落下する場所に運ばれていた。

「本当にビール工場のようだ。あれは何の工程だろう」

 産み出されるように卵が出る前の部分を晴明は指差してグリードに聞いた。

「何らかの魔法を幼体に付与して卵に詰めているのでしょう。肝心なのはその先の幼体を生み出している卵管部分ですね」

 管の先から幼体を捻り出していた。

「あれが親?本体は壁に埋まっているけど」

「世界樹の根に張り付いて養分を吸収しているのです。周りは警備システムです。そろそろこちらに気がついたようですね」

 管の周りを囲んでいる目のようなものがこちらに注目していた。

「続け行くぞ!」

 剣を構えたオオガミが設備を足場に卵管に突入した。そのオオガミ目掛け小さなミサイルが無数に飛び交い爆発を起こした。觔斗雲(きんとうん)に乗り如意金箍棒(にょいきんこぼう)振り回す槌熊も爆発に飲み込まれ排泄口に叩き落とされ太平洋に落とされてしまった。

「オオガミさんー!!」

 叫ぶ晴明の隣の輝也は

かやりびのこそもえわたりけれくゆらん

強炎(フィアーマ)

 呪文を打ち込むが空中に出現した対呪障壁に拒まれる。

「あの二人の心配より晴明、翔べるか。あそこを潜り抜け直接呪文をぶち込むぞ」

 晴明は翼を広げ輝也を抱き抱え飛んだ。詠唱を始める輝也を守るようにミサイルを潜り抜け卵管に近づく


氷結の大地(テラジェラータ)


 輝也の呪文は防御システムを凍結させた。そのまま晴明たちは卵管目掛け突進してぶち抜いた。大きな断末の叫びが轟いた。


 工場システムの上階に飛び出した晴明と輝也は異質な空間に立っていた。

「ここは何だ?」

 晴明は(つぶ)くと二人は突如吹き出された粘着の糸に捉えられてしまった。

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