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▽工場へ 前編

 カミーラを下船した晴明はここが大きな空洞の最下部であることに気がついた。

「どこに黄泉津虫の工場があるってんだ。この上に上らないといかんのか。やれやれだな」

「オオガミ乗れよ」

 槌熊は觔斗雲(きんとうん)を召喚していた。

「もったいぶりやがって、最初からこれがあるなら言えってんだ。ヤーシャに会わずに済んだのに」

「そんなことないよ。カミーラがあると便利だよ。これから世界を周らないといけないんだよ」

「晴明の言う通りだ。どんな敵が待ち受けているかわからないからね」

 輝也が言うことはもっとで觔斗雲(きんとうん)では防御面で心配があった。

「そう言うことだぜ。グリードさんよ。内部構造はわかっているんだろうな」

「ここまでは偵察用のドローンである程度までは調査済みですが侵入方法がわからないんです」

「それでよくここが黄泉津虫の製作工場とわかったね」

 晴明が言うと

「槌熊様!壁に近づいください、早く」

 突然空洞上部のハッチが開き何か大きな塊が落下して行った・

「あぶねえな、直撃するとこだったぜ。ありゃなんだ」

「黄泉津虫の繭の塊です。太平洋上に産み落とされ北赤道海流に載せ世界に分布されているんです。その現象をたまたま観測してここへ辿り着いたのです」

「なるほどね。しかし非効率なばら撒き方だな。輸送船とかないのかよ」

「それがこの前のマナーコの事件ですよ。レヴィアタンを輸送船に使うつもりだったんです。あの繭は魔物にとっては格好の餌になってしまいロスが多かったんです」

「魔物?」

「海獣クラーケンなんかは大好物のようです。すっかり味を占めてこの海域に集まってきているんです」

「もしかして晴海が襲われたのはそのとばっちりなんだね」

「あのハッチに飛び込むぜ、警戒体制に入れよ」

 と言うとスピードを上げ締まりかかるハッチにに飛び込んだのであった。

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