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▽防衛策

「今日ですよ」

 グリードはそう言うと窓の外を何気なく覗き込んだ。そこには祭りをする準備であろうか忙しく人々が行き交っていた。

「槌熊さんそれはどう言った祭りなんですか」晴明が聞くと

「この湖の外周には五つの宮があるんだがその御柱を7年ごとに一つ新しいものに変えるんだ。もう新しいものに入れ替わっているだろう。その方角に祈りを捧げる舞を今宵披露してどんちゃん騒ぐって感じだ」

「つまりその神事を妨害に木戒鬼たちがやってくると晴明くんの卦は想定しているんですね。神事は中止できるわけないし警戒をするだけですね。ところで輝也君、この地になにが封印されているんですか」

 輝也が答える前にグリードが

「レヴィアタンと呼ばれる海洋系の巨大な魔物ですよ。この城の書庫に資料がありました。おそらく大百足と同様、自分たちの兵器として利用する計画でしょう」

 グリードはひなたたちが退治した大百足の情報をすでに知っていた。おそらくチップの中に報告データが入っていたのであろう。


 槌熊は現城主のスノーを呼び対策を話し合っていた。

「よし、城に女子供を集めて俺と城の兵士たちとで防衛をするが晴明はどう打ってでるんだ」

 しばらく考えて

「いつでも飛び出せるように城の最上部で見張りながら待機するよ。アーロンもついてくるんだ」

 晴明はアーロンと共に城の最上部に向かい槌熊もスノーも部屋を出て行った。残された久遠家族は

「大変なことになったね。何か手伝えることがあれば手を貸してあげようよ晴海(ママ)

「面倒に巻き込まれたくはないわ。クエストは達成したし早くZ(ゼット)に報告して早く日本に帰りましょ。どうせ晴明がパッパと解決するでしょ」

 木で鼻をくくる態度でまったく興味のない様子であったが

「でも敵が来るなんてマナーコが大変なことになるよ。晴明君たちに手を貸してやるべきだよ」

「ママ、お手伝いしてあげないのみんな忙しそうにしてるよ。困った人がいたらお手伝いしてあげないとダメなんだぞ」

「わかったわ。(そら)に頼まれたらママ断れないわね。久太郎(パパ)どうすればいい」

「うーんそうだな。新しく建て替えられた宮で待機しようか。槌熊さんに言ってくるよ」

 久遠は街の外から援護するつもりでいた。それを伝えに槌熊を追いかけて行った。

(そら)は危ないからこの城でお留守番よ。いい子にできるわよね。カグヤも私たちのチームに入ってくれる」

 グリードと話をしている輝也に言うと

「久しぶりだな。晴海と戦えるなんてマナーコを救おうぜ。グリード、御柱まで案内にしてくれ」

 久遠が戻り作戦はこうして開始されたのであった。

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