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▽マナーコクエスト前夜

「これからこちらを出発するとマナーコには夜になってしまいますがこちらに泊まられてから出ることにしますか、部屋を用意しますよ」

 しばし考える久遠であったが晴海は

「いえ今から向かいます。寄りたいところがあるもので」

「そうですかそれはお気をつけて、道は分かりますか」

「それは大丈夫です。なんとかなるでしょう」

 久遠家族はオンボロ車に乗り込んで出発して行った。



「あんなにはしゃいでいたのにもう眠ってしまっているよ。やっぱり疲れていたんだな。泊まらせてもらったほうがよかったかな」

 助手席ですやすや眠る(そら)を気遣う久遠であったが

「のんびりしていたら厄介ごとに巻き込まれるだけよ。私は今のヘイ・オン・ワイなんて信用できないんだからとっとと依頼を終わらせて帰るのが先よ」

 Zには不信を感じていたのは女の感であったのか久遠は思っていた。

「ところで寄りたいところってそこなんだ?」

「お墓参りよ。シロクマさんのツキノワも行きたいでしょ」

 ツキノワは晴海の従魔のことであるがまだ従えているのだろう。やがて夜道を走る車はオワリトリアの都を超えノンストップでマナーコの手前まで辿り着いた。川に架かる橋を見て晴海は

「懐かしいわねこの橋」

「この橋がどうしたんだ」

「天鼓くんが設計してたった三日で架けちゃったのよ。あっぱれ橋っていうのよ」

「へーさすが天鼓くんだね。そろそろお腹も空いてきたし少し飛ばすよ」

 アクセルを強く踏み込んだ。


「マナーコだぞ」

 ドーマハルト号は槌熊と輝也がコックピットで操舵をしていた。

「晴明とアーロンを呼んでくる」

 輝也はラウンジへと向かって行った。アーロンがドラムを叩いて機嫌よく頭を揺らしていた。

「着いたようだね。アーロン下船の準備だ」

 マナーコ城の中庭へ飛行船は降下して行った。

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