△拉致
「あそこ見てすごいよ。ほらガウガウのサラダファミリーみたいだよ」
「ガウディのサグラダファミリアだろ。ひなた」
喜多屋が突っ込んだが槌熊の觔斗雲はドラゴニアの宮殿が見える場所まで飛んできていた。
突然前方から火炎が飛んできてひなたたちをかすめた。
「あぶねえな、なんだよ、この物騒な花火の歓迎は」
その先には五匹のドラゴノイドが現れていた。
「あ!あれドラゴノイドだよ。どうしよう、逃げる?」
「もう遅いよ。あのドラゴンたちから逃げれないよ」
一匹のドラゴノイドがひなたたちの目の前に急接近してきて
「お前たち何者だ!ここがドラゴニアの制空権と知って侵入してきたのか」
「悪いな知ってるよ。ちょいと観光でやってきたんだが通してくれないかな」
「地上に降りろ、話は聞いてやる」
そのドラゴノイドは手に持つ槍を下に向けた。槌熊は仕方なく下降して地上に降り立った。ドラゴノイドは手に武器を構え取り囲んだ。
「観光だとふざけたことを言って何を探りにきたんだ。白状しろ」
「僕たちはヨシュアとサマラの友達だ。わかってくれよ。彼らに聞けばわかるよ」
輝也は進み出ると答えた。
「なにそれは本当か。嘘をつくとためにならんぞ。こいつらを縛り付けて連行しろ」
ドラゴノイドは戦闘体制を解除し竜化を解除した。命令したドラゴノイドはひなたらと同じような若い少年だった。
「なんだよ偉そうに、ため年くらいじゃない」
ひなたはあかねにヒソヒソ声で話した。
「おいそこの黄色い女こっちへ来い」
どうやらひなたのことを言っているようだ。ひなたは恐れることもなくその声に従って前に出るといきなり顎を掴まれ顔をジロジロと眺められた。
「なかなかいい顔じゃないか名前は」
「なんだよ!いきなりひなただよ」
手を払いのけて言った。
「威勢もいい、俺の女にならないか」
「ふざけるな、てめえは何言ってんだよ」
「俺はこの国にの王子だぞ。付いてこい入国させてやる」
ドラゴニアに向かい歩き出したのだ。




