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△竜の都

「ひなた、女湯に戻りなさい」

 ひなたの頭をお湯に突っ込んで女湯の方へ押し込んだ。

「話の続きだ。ドラゴノイドはどう言った立場だなんだ。もともとはベゼル教の兵士だっただろそしてアルテミス教に帰依した。つまり立場は天鼓寄りだろ」

「ヨシュアは決めかねている。今はどこの派閥にも属していない。意外と晴明がいればこちらの味方になるんじゃないか」

「今はアガルタを本拠地にしている」

「そうなのか輝也、と言うことはオーストラリアの北、赤道直下に転移したんだな」

「天鼓が言うにはドラゴノイドは黄泉津の調整した種族ではなく地球上の生物だと言うんだ。恐竜を始祖とした進化形態の産物だそうだ」

「そりゃまたすごいな。爬虫類族とでも言うかのか、人類の敵になりそうな設定だけどな」

「どう言う事だ晴人?」

「いや聞かなかったことにしてくれ、ただの冗談だ」

 晴人は自分が好きなアニメの話を絡めて行っただけのことである。

「晴明が異世界大陸に向かったがいずれにせよアガルタに足を伸ばすだろう」

「ヨシュアとサマラに会いに行くでしょうね。王と女王になっていますからね」


 晴明はピコーナにまたがりアガルタの第一の街、ラルヴァンダードに辿り着いていた。

「まさか浮遊大陸とは思っていなかったよピコーナ」

 研究所で見たロッソの衛星の映し出した地図はオーストラリアの北にあったのだが、いざ現地へ赴くと海面より数キロ浮かび上がった大陸であった。

「チチ、黄泉津の目の(ちから)ピコ、そのエネルギーで浮遊しているピコ」

「侵入方法は空からだけか。太平洋が堀の役割をしていると言うことか。難攻不落な要塞都市だな」

 ピコーナを身に纏うと街へ入りドラゴノイドを探すが一人もいなかった。仕方なくかつて執政官(コンスル)のいたレストランへ向かった。そこには相変わらずにダルトンが料理長を続けていた。

「お久しぶりですダルトンさん、晴明です」

 ダルトンは晴明を見ても気がつかないようだ。十五年も月日が流れていた。二人とも歳を重ねて容姿がも変わっていた。

「?!・・・ああ!晴明じゃないか。驚いたよ。それより見たかアガルタを空を飛んでいるんだぜ。どうやってここへ」

「もちろん飛んできたのさ。ところでドラゴノイドはどこにいるんでしょう」

「やはりその話か、ドラゴニアだよ。と言ってもわからないか。地図を見せよう」

 机の上に大きな地図を広げた。晴明がそれを見ると今まであった三大都市の他に新たな都市名が刻まれていた。

「十五年前、地上と交流を始めた途端、ヨシュアとサマラというドラゴノイドが数千の同族と共に現れその土地を開発してドラゴニアと名付け宮殿をおっ立てたんだ」

「他の執政官(コンスル)はどうしてたんですか」

「特に何も反対はなかったな。俺もそうだが一枚岩(モノリス)の情報だったからな」

一枚岩(モノリス)の情報?」

「あの場所は竜の都として竜族の戻る場所定められていたからな」

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