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◆登山

「さてそのモノリスのある場所まではどのくらい時間がかかるんだ」

 世界樹山登山口に晴人たちは立っていた。バスクルが案内人にして同行している。

「二時間くらいですマスター」

「急ぐか暗くなる前に頂上まで行かないと天鼓大丈夫か」

「任せてくださいこれでもかなり体力はレベルアップしてきていますから、先頭を行きますから後ろで見ていてください」

 宝蔵院は言う通りハイペースで登っていった。

「張り切り過ぎているんじゃないか、まあ疲れたら俺が背負ってやるとするか」

「つちぐま、天を見くびってはいけない。あれくらいの速度で二時間は大丈夫だ」

 息も乱さずに宝蔵院は順調に進んでいった。

「あそこの洞穴です」

 バスクルが宝蔵院に寄り添いながら登っていたが追い越して行き洞穴を指さした。

「案内がなければ見逃しそうな大きさの洞窟だな。バスクルありがとう」

 晴人が真っ先に入っていった。

(ルーチェ)かなり深そうだな」

 呪文で灯すが奥までは薄暗く見渡せなかったが、50メートルほど進むと開けた空間があらわれて中央部に石版(モノリス)が鎮座していた。

「晴人さん、まだ触れないでください。調べますから」

 宝蔵院がそう言うと石版(モノリス)を眺めまわした。

「バスクル触れてみてくれ」

「はいマスター」

 バスクルが石版(モノリス)に触って見るが何も起こらないことを確認すると宝蔵院は

「僕が触れてみます。みんなは離れていてください」

「君に危険はないのか」

「おそらく大丈夫でしょう。僕は容量ってやつに自信がありますから」

 手を触れようとした瞬間、ヤーシャが割って入り先に石版(モノリス)に触れた。

「ヤーシャ!」

 慌てる宝蔵院の目の前でヤーシャは目を見開き硬直してしまった。つちぐまがあわててそこから引き離そうとヤーシャの体に抱きつくが同じく固まってしまった。

 その時石版(モノリス)が輝きだしその表面に不思議な文字が浮かび上がった。その光に吸い寄せられるように宝蔵院もそれに触れた。

「選ばれしものたちよ。汝らに授けよう」

 ヤーシャの口から声が発せられた。そして石版(モノリス)は砂のように崩れ去った。

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