表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
496/708

◆探索3

 晴明ものぞき込もうと回り込むが漢字ばかりで書かれてあって全く読めない。

「ねえねえ何が書いてあるの、早く教えてよ」

「毎日でありませんがここへ来てからの研究の進捗状況が詳しく描かれてありますが肝心の研究についてはまだわからないですね。もう少し先を読みます」

 パラパラと走り読みしながら頁を繰っていた。晴明は他になにかないか部屋を隅から隅まで調べ始めた。

「あっこれは貴重なものじゃない玉手箱みたいだよ」

 浦島太郎の絵本に描かれてあるような漆塗りの小さな箱を見つけ出した。

「玉手箱ではなく玉櫛笥(たまくしげ)ですね。女性の小さなアクセサリーなどを入れる箱ですね」

玉櫛笥(たまくしげ)?何が入っているんだろう。開けると煙が出てきて、うあぁ」

 晴人が背中をタイミングよくたたいた。

「もう父さん、驚くじゃない。鑑定では危険はなさそうだから天鼓開けるね」

 晴明は紐を解いて開けて見るが開かないのであった。

「あれ開かないぞ?」

 箱を手に持ちぐるぐると周りをもう一度確かめてみると鍵穴があった。

「これってもしかして世界樹(ユグドラシル)さんからもらった鍵を使う時かな」

 アイテムボックスから取り出すと鍵穴に差し込むとカチリと音がして鍵が開く音が鳴った。晴明は気が付かなかったがその様子を鋭い目で見ているハクトダルヌがいた。


 晴明の手から素早くその箱を奪い取り中を開けて何かを奪い取った。

「ハクトさん、何するの、早く返して見せてください」

「晴明、オーディンの馬を出して」

 思いもしないことをハクトダルヌは晴明に言った。晴明は何の疑いもなくオーディンの馬を取り出した。

「晴明!だめだ、言うことを聞いちゃ」

 晴人が急いで制したが後の祭りであった。


 ハクトダルヌは握りしめた箱の中身をオーディンの馬に挿入したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろう 勝手にランキング

↑「多くの方に読んでもらいたいです。勝手にランキングに参加していますので面白いと思ったらクリックしてもらえると嬉しく思います」

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ