◆デウスエクス・マキナ
「あいつらはこの地下で何をしていたのかな」
「私は知らないわ、ただ色々な機材を運び込んでいたのは覚えているけど」
晴明たちのそばに水無瀬父子が近寄ってきた。
「デウスエクス・マキナ」と百花がぼそりとつぶやいた。
「?なんですかそれ」晴明が聞き返すと永晴が
「機械仕掛けの神ってやつだ。ベルゼブブの依り代を作っているんだ奴らは」
「なんだか天鼓が好きそうな感じですね。依り代といっても僕が異空間に送ったやつが本体なんでしょ」
「封印の丘のある本体の代わりに用意しているんだよ」
「スペアってことか、強くなさそうだね。でも魂の封印は解けていないから意味ないじゃない」
百花は悔しそうな顔をしてこう言った。
「私の代わりに晴海をいけにえに封印を解こうとしたのそれに失敗してアスタロト自らを使ってその役を果たしたと、見るべきね」
「あっしまった」
永晴が叫んだほうを見ると倒したはずのザグレットがいなかった。
「あんな攻撃を受けたはずなのにしぶといやつだな」
晴明が確かめると鉄鼠と火車の遺体から頭も消えていた。
「あの二人を喰らって逃げたのかこの奥へ進むぞ」
永晴はM60に弾倉を充填して奥の扉に進んでいった。
御堂たちは上の階へ向かうとゴブリンたちと戦っていた。
「その調子だ。侃だが油断するな」
フロアにいるゴブリンは貴具が次々と倒していた。
「僕も援護しているですよ。少しは褒めてほしいです」
「いやいや久遠くんもいい働きだ。拙者は不要だな」
「油断しないでください。強い敵の気配アラートです」
久遠のスーツが反応した敵は何処から、と突如天井が割れ一つ目入道があらわれた。




