◆ベール・マナーコ作戦会議
なんとタマモが二人でこちらに駆けよってきているのだ。驚いたのは晴明だ。
「えーえーどうして母さんが二人いるの」
ダブルで抱きしめてきた。
「晴ちゃん~」
「ちょっと待ってよもしかして本当の母さんがいるの。家はどうしたのの!戻れ母さん!」
一枚のメダルに戻る片方のタマモ
「父さんが何か手を打ったみたいで二人でこっちにこれたのよ」
「本当に?旅館は大丈夫なの?詳しいことは父さんに聞くからどこにいるの?」
「神殿からハクトダルヌを連れ帰ってラウンジにいるはずよ。それより三―ちゃんくぁわいい」
晴海を見つけたたタマモは今度はこちらを抱き寄せて撫でていた。
「お母さま心配かけました。晴明に助けてもらいました」
「痩せたんじゃないの辛かったでしょ。早くママとパパに会いに行かなくちゃね」
「近くにいるんですか」
晴海もタマモをきつく抱きしめた。
「ベールにいるみたいよ。ここからは列車で一日にね、私と一緒に行きましょう」
手をつなぐと飛行船へと戻って行った。取り残された久遠は
「僕も本部長と連絡を取らないと天鼓君も一緒に説明してもらえるかな」
「もちろんです。先に行った御堂さんや貴具さんのことも知りたいので」
飛行船で待つ父にあった晴明は
「どうやってこっちにこれるようになったの」
「それはだな。晴海ちゃんのおかげでもあるんだ」
「わたしの?どういうことですかお父様」
「いいね若い子にお父さんと呼ばれるのも」
「なに貴方デレデレしてるのよ。ミーちゃんのおかげて?どういうこと」
「あっ分かりましたよ。ぬっぺふほふ君を使ったんですね。そうでしょ」
「ぬっぺふほふ君?晴海、どんな子なの」
「妖怪よ。人にそっくりと化けることができるの、上手に受け答えもできるからめったなことではばれないと思うんだけど。でも二人ということはもしかして狐魅ちゃん、でもあの子は‥」
「何か問題があったのか!晴海ちゃん」
「ちょっとあの子はコミュ障なところがあるからだいじょうぶかしら」
「どっちが私に化けてるの」
タマモは心配になってきたのか家の心配を始めた。
「キツネだからタマモの代わりにしてきたんだけど、困ったなキャラが違うじゃないか」
「あなた、ちょっと心配になってきたから一瞬帰ってくるけど勝手に晴ちゃん連れて行かないでね」
「分かっているよ。今日中に戻れば作戦上は問題ないから早く行けばいいぞ」
その話を聞くや否やタマモは元の世界へ戻って行った。
「まったくあわただしいやつだな。それではこれからの作戦を話とするか」
ラウンジはコマンドルームへと移行した。




