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◆晴明帰還

「この扉を開けば地上だ」

 晴明たちはヨモツ大迷宮の出口にたどり着き出口のゲートを開こうとしていた。

「晴海様、きっとパパとママが外で待ってますよ」

「久太郎、期待させといてハズレはなしよ」


 外に出た晴明を待ち構えていたのは神殿の神官たちだけであった。

「晴明さま、オオガミさまから聞いてお待ちしておりました。ささ神殿へスワン教皇がお待ちです」

 半ば強制的に連れていかれてしまった。


「晴明さま、すごいことを成し遂げましたな。ヨモツ大迷宮を攻略したのみならず地底世界アガルタの開国をもやってのけるとはいやはや受勲の準備をしておりますのこの神殿にしばらくお留まりいただけますかな」

「えっそれは・・それは無理です」

「そうしてですか」

「まだやらなきゃいけないことが沢山あるんで仲間と合流しないと」

「それではご用事が終わってから再びハルト市国へ必ずいらしてください。約束ですぞ」

「はい、必ず」

 晴明は教皇から解放されると

「やっと圏外から出れたから母さんに連絡しないと」

 神殿の出るとそう言って

「もうマザコンね」

「晴海も知っているだろほっとくとどうなるか」

「確かに連絡は入れておいた方が賢明ね」

 晴明はオーディンの馬を取り出して

「ノウマク サンマンダ ボダナン バク!ダッシュツー、タマモの化身」

 母親を召還すると召喚されたタマモが晴明を見ると突然

「なに!!!ハルちゃん戻ってきたのここは神殿ね。じっと待ってなさいよ」

 と言い残すと走り去ってしまった。

「???母さんどうしたんだろう」

「またとんでもないことするんじゃない」

「脅かすなよ晴海、早く飛行船に行かないといけないのに何が待ってなさいだよ」

「晴ちゃん~」

 声の方を見るとタマモが二人こちらに走ってきている。

「ど、どうして本物の母さんが・・・」

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