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■晴海との思い出

 晴明は昔、竜玉に閉じ込められたカルヤシャの心に入り込んだことを思い出していた。視界の全く利かない暗闇に無重力の浮遊感、手足をバタバタとさせるが進んでいるやら実感がない。すると天鼓の声が聞こえてくる。

「大声で晴海を呼ぶんだよ。必ず答えてくれるはずだ。君のこと無視することはないよ。彼女との初めての思い出を頭に浮かべて」

 晴海との思い出・・・って、期末試験で学校で初めて話らしい話をしたときのことかな・・・そんなことでいいのかな。と晴明の目の前に突然小さな兎が横切っていった。時計と傘を持っていれば不思議の国だがそうではないただの白兎だった。

「どうしてウサギちゃん?とりあえず追いかけよう」と思っただけで兎に引き寄せられていった。

 目の前に公園にある遊具のようなものが見えてその中にウサギが消えていった。

「?なんか見覚えがある公園だな・・・モグラ公園だ」

 そこは晴明の通った保育園近くの公園だった。

「パルだ!!」

 パルとは保育園で飼っていた兎の名前である。※(ep.346 ■天災と人災)参照

 晴明は晴海との初めて出逢いを思い出した。園で一番パルをかわいがっていたのは晴海だった。いなくなったパルをぼろぼろ泣いて悲しんでいたのが晴海だ。その姿を見てみんなを困らせた行動を起こしたのだったが、晴明が連れ帰ったパルを抱きしめて喜んでいた晴海の姿を思い出したのであった。

「そうだ、そうだ、あれは晴海だった」

 気が付くと晴明は園児の姿になっていた。

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