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■謎の山

「さあピコーナ急いで戻るよ」

 ピコーナの背中にまたがった晴明はオオガミたちのところへと飛び立とうとしていた。進路は次の街、ホルミスダスだ。晴明はウィンドウを開きアガルタの地図を表示した。

「かなり左方向を目指さないといけないな。山岳地帯上空を突っ切る形になるけどピコーナに任せていいかなナビゲーションは」

「うん、地形は頭に入ったよ任せるピコ」

 地面を蹴りバサバサと羽ばたくピコーナはホルミスダス目指し猛スピードで飛んでいった。しばらく飛ぶと地図には空欄になった山岳地帯にやって来た。山道が険しく地図に起こされなかったのであろう。

「ピコーナ、あっちの方になんだかひときわ高い山があるよ」

 左前方に晴明たちが飛んでいる高度よりも高い剣のような山が見えてきた。頂上あたりは雲がかかっていた。


「何か聖なる力を感じるピコ」

「もしかしたらアーティファクトがあるのかな。ちょっと寄り道だけど調べてみよう」

 行く先を変更してその山へと高度を上げて近ずく晴明とピコーナ

 そこは地底世界アガルタにある一番高い山だろうと思われた。標高は二千メートルくらいだが青々と木々が茂っていた。さらに頂を目指して高度を上げ続けるピコーナ、薄く雲がかかり前方の視界が閉ざされていく

「何も見えないよ。まだまだ頂上には着かないのかな」

「あと少しピコ」

 雲を抜けるとそこには大きな樹木が一本生えていた。雲海の中神々しくヨモツの太陽に照らされていた。

 見とれる晴明にピコーナは

「これ以上は飛んだまま近づけないピコ」

 見えない力が飛ぶことを禁じていた。ある種の結界であろうか、仕方なくピコーナはまた雲の中へと降りて行った。

「このあたりに下りてあとは歩いて登るよ」

 雲の切れ間の地面に下りた晴明と少女態に変化したピコーナ、雲霧の中、頂を目指して歩きだした。

 そこを抜けるにゆうに一時間を費やしていた。いよいよ霧を抜けると晴明に虫の知らせが走った。

「何かこっちへ来るよ。ピコーナわかるかい」

「敵意を感じるピコ」

 晴明は剣を取り出していた。

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