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◆晴明観光する

「さてここベールは観光と温泉の街です。私晴明はドラゴノイドの宮殿を出た小高い丘の上からレポートしています。駅に置いてあるガイドブックによると貮月(ふたつき)時代から栄えた古都でその時代から観光に力を入れていた先進的な都市です。って何リポータみたいなことやってんだろうバカだな。でも一人じゃつまんないや・・・このまま続けるか」

 晴明は駅で集めたガイドを見ながら丘を降りて市街部へ向かって行った。

「この噴水の彫像はセレーネとヘカテーという月の女神です。ちなみにこの噴水にコインを投げ入れればまたここへ訪れることができるそうです。そしてこの店の名物ジェラートはダブルでコーンの上に盛ってくれます。ではいただいてみましょう。口の中でさらりと溶ける絶妙な味わいです。アイスの種類は自由に選べますので、おすすめはこのバニラとストロベリーでしょう」

 さらに路地を進んでいく晴明だがすれ違いでサマラとヨシュアもジェラートを買っていた。

「あれ、おかしいなこの道をゆくと港に出るはずなんだけどな?」

 入り組んだ路地へ迷い込んだ晴明は迷っていた。

「こういう路地裏にいい店があるはずなんだけどな!あっ」

 小汚いがいい匂いのする小さな店を見つけてしまった。

「隠れた名店発見です。名前はタウロマキアです。タウロと入っているだけで美味しそうです。では突入」

 ドアを開けるとカウンターと三つほどのテーブルのあるコンパクトな作りであった。

「なんとピンチョスです。スペインのバルなどで食べれる小さなオープンサンド風の一品です。いろいろありますね、飲み物はこの乳白色のものをオーダーしましょう」

 魚介系のものを三種類とオルチャタを頼み代金を支払ってさっそく食べ始めた。

「おー、この飲み物はやっぱりオルチャタでした。ハチミツにキハマゲという雑草の茎の汁を混ぜたものです。独特の味、アンチョビの載ったピンチョスもおすすめできます」

 店を出た晴明は少し途方に暮れていた。港までの道を店員に聞けばよかったのに忘れて出てしまったことを後悔した。

「戻るにも気まずいし!そうだ母さんを呼ぼう」

 タマモメダルを取り出してオーディンへ投入した。

「晴ちゃん、どうしたの、全然呼んでくれないしここは何処?」

「ベールだよ。母さん詳しいよね、港まで行きたいんだけど」

「そんなこと急に言われても昔とこの街も違ってるでしょ?このあたり見覚えのある景色だな・・・迷い小路かな・・多分この身をまっすぐ行って、それから左の方じゃないかな」

 言われるままに晴明はついて行くと港が広がった。

「すごいや母さん、さすがだね」

「あの辺りは貧民街で迷路のようにつながってるのよ。迷い小路っていう私はお目当てのピンチョス屋さんがあったから覚えてたのよ」

 店のことを言うとまだ戻って一杯やりだしそうなので黙っている晴明だった。

「懐かしいわね海沿いの景色は変わってないわね。この辺で遊んでいると猟師のおじさんがお魚くれたりして助かったこともあるのよ」

「昔の戦争で貧乏な頃の話だね。道はわかったから家の仕事に戻ってね」

 メダルを戻そうとすると

「だめよもう少しこの街を見たいから、デートしましょ、どうせ一人なんでしょまた独り言で遊んでいるんでしょ」

 ぎくりとする晴明

「じゃあ少しだけだよ」

「うれしい!向こうは忙しかったから気分転換よ、行きましょ」

 二人は街の中心地を目指し歩き出した。

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