◆追跡
「ちょっと待つんだ。歩いて追うつもりか」
「父さん、何か策があるの、西へ向かえばいいんじゃないの」
「あの二人の使った術だ」
「転送?・・・そうかその鞭に従って飛べばいいんだ」
「正解だ。行くぞ、晴明、ほかのメンバーはそのままオワリトリアに向かって待っててくれ」
「晴明のお父さん!私もついていくわ」
「晴海ちゃん、わかった一緒に行こう。ただちょっと力を貸してほしい」
「えっ、何を手伝うの」
「春樹、晴海ちゃんの魔法力を借りて転送するぞ。どのくらいの距離を飛ぶかわからない。戦いの為にも温存しておくんだ」
「わかったよ父さん、晴海、目をつぶって」
晴海の頭を掴む晴明
「あら、キスしてくれるの、やだわ、みんなの前で」
「魔法力を借りるだけだよ」
少し顔を赤くした晴明だったが
あきくさのむすびちからをわがもとへ
吸収
晴海は軽くめまいを覚え、よろめいたが晴人が支えた。
「行くよ鞭とはリンクできた」
あまとぶや
かりのゆくさきしめしけれ
かのちめざしてとぶらう
転送
三人のの姿が舎利弗たちの前から消えた。
「これで晴海さんの両親の元まで行けたのだろうか」
舎利弗は空を見上げていた。




