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◆異世界銭湯

 宝蔵院は晴明たちのために取っておいた料理を温めなおしだした。

「天鼓君、これは何の肉なの?」

「当ててみてよ」

 まずはパンズに挟んだ肉を渡した。

 晴明は一口食べると

「ターキーサンドみたいだね。鶏肉なのは間違いないね」

「じゃあ、このお刺身は」

 すりおろしたショウガとニンニクをトッピングした赤身の刺身だった。

「これは桜肉、つまり馬肉だ、あっさりしているけど旨味があるよ」

 しばらく晴明は首をひねって考えた。

「もしかしてこれは同じ生き物じゃないかな。ずばり、ヒポグリフだ」

「さすが食いしん坊だね。正解!」

「面白いね。七面鳥と馬の肉が一匹からとれるなんてキマイラならではの特徴だね」

 晴海もかなりお腹が空いていたのかターキーサンドまがいを何個も食べていた。

「ねえみんな、私たち何匹ヒポグリフ倒したかわかる」

 得意げな顏で宝蔵院やヨシュアを見渡した。

「これだけ帰るのが遅いということは十数匹倒したのかな」

 ヨシュアがまず答えた。

「ふふっ、私と晴明の二人で三十匹よ。すごいでしょう」

「さすがうちのチームのポイントゲッターだね。これで生活費ができたね。ギルドに行って換金して宿に戻ろうか。カグヤさんの話ももっと聞きたいし」

 宝蔵院は満足そうに言った。

「そうだ忘れてた。戻れナイト!」

 ナイトをメダルに戻した。

「オーディンの馬を面白いことに使っているな」

 カグヤが晴明がメダルを使って変身させている姿を見てそういった。

「知っているんだこのアイテム」

「ユグドラシルの木で作られた珍しいアーティファクトだな。術者の行動をコピーする優れた武具だ」

「父さんが思いついてこのメダルで誰にでも変身できるんだよ」

「それはなかなかの知恵者だな。一度話をしてみたいな」

「お父さんに挨拶なんて、まだ早いわよというか晴明は私のものなんだから」

「水無瀬さんってそういう一面もあるんだ。面白いですね」

「もう、天鼓君までからかわないでよ。真剣なんだから」

「まあまあ晴海、カグヤはこいつに興味があるだけなんだから、宿に戻ってから合わせてあげるよ。父さんも話したいに違いないよ」


 ギルドで換金を済ませた晴明たちは宿に戻ろうとしていた。

「ねえ、銭湯によって行かない。どんなふうか興味あるんだ」

「お風呂好きね晴明は私も汗を流して帰りたいわ」

 銭湯の暖簾をくぐるとちゃんと男湯と女湯の入り口があり下足箱まであった。

「いいね。やっぱり富士山の絵みたいに何か飾ってあるかな」

 晴明たちは二手に分かれ異世界銭湯へ入っていった。

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