表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/90

61話 ちょこっとだけ刺激が強い

「『瞞着(まんちゃく)の煙』?」


「これは、その煙を吸ったあらゆる生き物に対して強い幻覚を与えるの。視界が狂ったり、幻聴が聞こえたり、効果は様々」


「それって相当危険な代物なんじゃ」


「そうよ」


「なんでそんなものを持ってるんだよ」


「まあとあるツテでね。攻撃するというよりかは護身用だけど。これをちょっとでも吸えば正常な意識は保てない」


「……古代魔導具(アーティファクト)でしょ。それ」


 ハルが小さな声で言う。


「ええそうよ。効果が強すぎるから使い所あるかなと思ってたけど、ちょうど今みたいね」


「古代魔導具ってなんだ?」


 前にも聞いたことがあるような気がする。誰が言ってたっけ。


「この中には古からの魔術が込められていると言われてる。今の技術では作れないものばかりらしいわ。今あるそれらも、遺跡から拾ってきたものだけらしいし」


 遺跡から拾ってきたのか。なんかバチが当たりそうだが。


「まあこの煙を焚いて全員を錯乱させれば簡単よ」


「王に吸わせるのはダメだから、それに何か対策はあるのか?」


 メイは特に思いついていないというように首を傾けた。


「まあ死にはしないから大丈夫。ちょこっとだけ刺激が強いだけ」


「ちょこっとだけか。正気の状態で会わせてやりたいんだけどな」


「あと、私たちも吸わないように布か何かで口を覆っておきなさい。ハルは大丈夫だろうけど」


「そうね」


「え、その作戦でいくのか?」


「まあ戦わなくていいならそれでいいし」


 ハルがメイの意見に同調する。


「わかったよ、じゃあそれでいこう」


「ふぁああ。あれ、みんな集まってどうしたんですか?」


 その時、二度寝から目を覚ましたセルウェラが、三人が集まって何かを話していたことを尋ねる。


「作戦会議をしてたんだ」


「何か案が決まったんですか」


 俺は『瞞着の煙』を用いることを伝える。


「なるほど。お父様はそこらへん聡いので大丈夫だと思います。あの人古代魔導具大好きですし。確かたくさん集めていた気がします」


「なら安心ね。きっとすぐ気づいて吸わないようにしてくれるわよ」


「他の人も気付いて吸わなかったら?」


「その時はハル宜しく」


 作戦会議にしてはボロボロだが、結局この案が一番いいということになったため、『煙』を用いることになった。


「もう動いた方がいいわね」


 俺達は、メイに続いて炎の外に出た。


 もうすぐ、ガバガバな作戦開始だ。

面白そう、続きが気になるという方、ぜひブックマーク、評価の程よろしくお願いします。

今後の執筆の励みになります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ