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黒猫物語  作者: 山下さん
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不思議な日

とある小説を拝見して自分でも書いてみたくて書きました。

初めての作品で表現などおかしな部分もあると思いますが色々なご指摘やご感想を書いていただけたら嬉しいです。

 いつものように目が覚めた。薄暗く夜がもうすぐ明ける。

時計を見ると午前6時00分

「......はぁ、また1日が始まるのか」

俺はため息を溢しながらそう呟いた。


俺は、いたって普通の社会人。高校と大学を卒業して普通に就職した。社会人1年目。

学生時代に熱中した事はサッカーぐらいで、ほかは友達とワイワイ騒いで過ごしていた。

「学生時代に戻りたいな」

そんな事を思いながら朝の支度を始める。


俺の仕事は、世間でいう営業マンだ。精密機械を飛び込みで売っている。

仕事は辛いが給料もいい、休みもあるから続けている。


 出社の時間になり会社に向かう為、車のドアを開けた、その時だった。

突然、車の中に猫が入ってきた。青色の目に真っ黒な毛を靡かせて綺麗だった。

「えっ!!」

俺は突発的に言ってしまったが猫は動じない。そして慣れた様子で助手席に座り込んでしまった。

「勘弁してくれよ」

そう呟き、俺は猫をゆっくりと持ち上げ車の外に出し車を走らせた。しかし猫は家の前で座ったまま動かないでいた。


出社後、朝の出来事を同僚に話してみた。

すると同僚は笑いながらこう言った。

「それ帰っても居たら怖いよな 呪われてるんじゃない?」

冗談じゃない 呪われることなんてしていないし、恨まれることもしていない。何よりそう言う怖い話が嫌いだ。

俺は、一緒に笑いながら話を聞いていたが、内心は嫌な気分になっていた。


 夕方になり仕事も終わり車を走らせた。

しかし、仕事中の同僚の言葉がどうしても離れない。

俺は不安感でいっぱいだったが、あっという間に家に到着した。

「......マジか」

俺が視線を向けた先にはあの黒猫は座っていた。しかも俺の帰りを迎えるように玄関の前で待っていた。

俺は恐怖と疑念が入り混じっていた。


そして決心し車のドアを開ける。その時だった。猫が近づいて来て

「ニャー、ニャー」

猫が俺に向かって鳴いている 何かを訴えている気がした。しかし無視して家の中に足早に入る。

「.....はぁ」

俺は今日1番のため息をした。

それから少しして親父が帰ってきた。

俺は

「外に黒猫居なかった?」

と恐る恐る聞いた。すると親父は不思議そうな顔をして言った。

「猫なんてどこにも居なかったぞ」

俺は安堵し、その日は眠りについた。


 次の日 いつものように起きて準備をする。

ふと窓の外を見ると、車の前にまた黒猫が座っている

青い目をしていた。 昨日と同じ猫だ。

俺は出来事を一瞬で理解した。

そして同時にあの青い目どこかで見たことがあるような気がする。しかし思い出せない。


腑に落ちない事はあるが、仕事に行く為、俺はいつもの様に車に乗り込もうとする。

すると、昨日と同じく黒猫が乗り込む。

「おいおいおい」

俺は昨日と同じく黒猫を車の外に下ろす。

その時だった。

「何してるの?」

と母親が不思議そうな顔をして言った。

俺は

「猫が車に入ってきたから下ろしてるんだ」

と言うと母親がさらに不思議そうな顔をして

「猫なんてどこにもいないけど?」

と言った。

俺は混乱した。

俺の目の前には黒猫がいるが母親には見えていないらしい。

俺は混乱したまま言い返す

「ここにいるだろ? 黒い猫が」

「そんなのどこにもいないわよ」

と母親言い返す。

10秒ほど沈黙が続き母親が一言

「疲れてるんじゃない? ちゃんと休みなさいよ」

そう言い家の中に入ってしまった。


俺は事態を飲み込めないまま、とりあえず黒猫を車に乗せて仕事に向かった。

車の中では猫は静かだった。


職場に着きどうしようと考えていると同僚が現れた。



続く

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