「流閃を帯びる猩々…。~けもののピョルドゥル~」
この小説は、『ジブリ』映画である『もののけ姫』を下地に作成した物語です。
よろしくご愛読いただければと思います。
『天狼星』の命をうけたまわりて…。
そこは、『リンゴ』を崇拝する街…。
そこに、ひとりの男が住んでいた…。
ひとつの『リンゴ』の隣に、『紙』が『ピン』で止められている…ただそれだけの建物…だがそれが重要だった。
その男は、『十手』をふたつ、携えていた…そして、そこに住んでいた…。
『十手』の間には、『鎖』があり、その二つの『十手』をつないでいる…。
あるタイミングで、『リンゴ』が光を放ったと言われている。
男はその時、慌てて建物の外に赴き、『左手』で『十手』を逆手に額の前に、『右手』でも『十手』を逆手に持ちつつ、腰の後ろ辺りに、『鎖』が伸び切るように持った。
なぜか男は、上を見上げたと言われている。
「はぁぁぁぁ!?なんでだ!?」
男はそう叫んだと言われている。
天空から『文字』がその男に向かって降り注ぐ。(《》内は韓国語。)
《科学を知れ。科学に追随しろ。》
男はこう返した。
「断る。我が役目に非ず。」
再び、『文字』がその男に向かって降り注ぐ。(《》内は韓国語。)
《証拠。根拠。客観性。》
男がこう返す。
「我が役目に非ず。」
再び、『文字』がその男に向かって降り注ぐ。
「あああああああああ!『メテオストライク』!」
その後しばらくの間に起こったことは、いまのところ記すことができない。
それと前後するように『十手』をひとつたずさえた、連中が、そこに攻め入ってきた…。
男が、『十手』をふたつ構えていると、『十手』ひとつ携えた連中がいかに進もうとしても、その男の前には、渦巻が発生し、『銀河』であるかのように、しかしときには、その『銀河』が横方向に、速度をときおり変えながら、回転しているかのような現象が、その男の前に発生した。
どこか、別の場所の風景が見える…。
一人の少女がいる…部屋の中だ…。
その少女に、もうひとり、別の女性が話しかけている。
「おまえは、『おうし座』に天性があるな…。」
「そうなんですか?」
「ああ。。。。」
その女性が部屋の外を見ると、『かれ』がいる…。鼻で笑って居る…。その女性が…。
いつのことなのかはよくわからなかった。
そんな誰かの記憶が交錯しているなか、戦いは続いた。
「うおおおおおおおおお!」
男は言った。
「愚か者。『多元的宇宙論』。…成仏しなさい…。」
と『十手』をひとつたずさえたものたちが何とか進攻しようとしたが、その時、『リンゴ』を崇拝していた建物が、「ボンッ!」というはげしい音とともに崩壊した。
その時、その街にいたねずみのような生き物が、その男の背後にいて無事であった。
『十手』ひとつの連中は、そこで『消失』しはじめた。
そこで、『天王星最高検事』なる者が、『十手』をふたつ携えた男の近くに現れた。
『天王星最高検事』なる者はかやうに云った。
「『天に十字架あらず』」
『十手』をひとつ携えている者たちはその言葉をひどく辟易し、首を横に振った。
『天王星最高検事』なるものは、かやうにつづけた。
「そう、『天に十字架あらず』。」
すると、
「その言葉やめろー!」
『十手』一つ携え、男に立ち向かっていた連中は消失し始めた。
『銀河』のような現象に吸い込まれてしまった連中もいたようである。
その時、
「『天狼』よ…。」
という言葉が聞こえた。しかしその言葉は、『日本国』の言語ではなかった。
その言葉が聞こえると、『天王星最高検事』なる者は消失した。
その夜、『十手』をふたつ携えた男と、ねずみのような生命体は、外にいた…。
『天空』に広がる星空が明らかにおかしい…。
『星』と『星』の間を『流れ星』のような線状のものが飛び交っている…。ああ、『北極星』も見える……。
挙句の果てには『天狼星』が、
「このねじれは解くことができない…。」
などと日本語である以上まともな発言をしてくる…。
『オリオン座』も見える…おかしい…。何か、とある星にやけくそに美人な者が見える…その男より若くみえるのだが…。
『雲』が一部の星たちに差し掛かった頃…。
ねずみのような生命体は、自分の『小屋』に帰っていった…。
そうこうしていると、二頭の『犬』のような、『犬』にしては大きな生き物、その男の真正面から走って向かってきた。
「おうおうおうおう…。」
男は、あわてて、左脚を前に、右脚を後ろに、半身の態勢になり、『十手』ふたつをとりだした。
そして、それぞれ『逆手』で握って体の前方で下に向け、左側の『十手』を、右側の『十手』よりは上に構えつつ、その場で立ち止まった。
その際、『右手』、『左手』の『人指し指』は『上空』に向け、『鎖』とその男の両目は、ややかぶったた。
二頭の『犬』がこのように人の言葉を発した。
「ここで立ち止まるとは…。」
男はこう言った。
「お前たちが『山犬』か?」
《中略》
男はこう言った…。(《》内は韓国語での発言を想定。)
《『天狼星』、原則にしたがえ…。》
そしてそののち、日本語でこう述べた…。
「『天狼星』、原則に従ってほしい…。」
そしてふたたび、韓国語でこう言った…。
《これが聞けないというのか?》
すると、『山犬』のような二頭の生き物は、『天空』へと消え去った…。
『山犬』が、『天空』へと消え去ったのち、男は、かまえを解いてその場に横になり、生えている『草』を食べた…。
またもや、『やけくそな美人』が見える。
その夜…男は夢を見た…。
男は片方の『十手』を自分の額のあたりに、後片方の『十手』を右手で後方にかまえ、それぞれ逆手で持っている。それぞれの『十手』の間の鎖は伸び切っている。
前には、『韓国人』『男性』がいる。『木魚』を手にしている。
《わたしの前を遮ろうというのか?》
その男はそのやうに発言した。その両傍らには、『黄色人種』の『キャビンアテンダント』が十手を構えた男の方を向いて立っている。
《あなたでもなくば現れられないのですか?》
そう男が言うと、
《やめるように。》
と返ってきた。
「なにか御用でしょうか?」
と男が問うと男の『十手』二つが消失し、『笏』を左手で逆手に持っている状態になった。
《やめてください。》
男は、『十手』二つが左手の『笏』に変わったのを察知してそう応じた。
男の向かい側にいる『韓国人』『男性』は、フッと微笑を浮かべたのち消失し、男は夢からさめた。
かと思うと、ふたたび別の夢に移った。
『海王星』にいる…。そこには、『海王星』文字通り、『海』に満たされていた…。
そしてその男は、『舟』に乗っていた…。その『舟』は横になった男が海面上から見えないくらいの大きさはある…外側は大変綺麗な模様が彩られている…。男は、夢の中で、『舟』にいる自分ではなく、その周りを見ているようだった…。
場面はそこで、いったん遮断された…。
ソシテ…『北極星』…。
ここはだめだ…ここはだめだ…なんとなく脳裏にそんな声が聞こえる…。
目が覚めると、男の目の前にはまだ、星空が広がっていた。『星』と『星』の間を行き来するように、『流れ星』のような線状のものが飛び交っている…。
「カロンを見たいか?『カロン』…見たいか?」
そんな声が、『天空』から聞こえている…。男はふたたび眠りについた…。
『天狼星』にいる…。
森の中を歩いている。背中には男を背負っている…。
なにか、白い生き物が見える…山を登っている…。
『水』のようなものがある…。そこにたどり着くと、地面も柔らかく、男は、背負っている男を地面に横たわらせた…。
白い生き物は男のまわりにいるのだろうか…。
そして、その男の目の前に、ひとりの女性らしきものが現れた…。
女性は、肩の高さで、手のひらを上にして立っている。
男がその方向を見る。
手のひらの上には、その女性をぐるぐると反時計回りに、ふたつの球体が浮上して回っている。
その女性は、静かにこう言っている…。「消えてなくなれ…消えてなくなれ…。」そう繰り返している…。
男はそこでふたたび目を覚ました。相変わらず、上空は夜空、『星』と『星』の間には『流れ星』のような線状のものが飛び交っている…。そして、こんな声が聞こえる…。
「そうなの?そうなの?そうなの?そうなの?」
街の人達が見える…。街の人達は何をしようとしてか、4本の支柱に支えられている『高床式倉庫』の中に次々と入って行く……そんな気がした…。
『メテオストライク』…。そこで流れ星の、『地球上』への衝突の発生が予期された…。
男は慌ててその『高床式倉庫』の方に向かった…。何人かの女性の姿も見える…。
すると、天からであろうか、『メテオストライク』が来そうな方向とはまた別の方向から、このやうな言葉が聞こえてきた。
「俗人、門外漢、無知な者に近づいてはならない。
占星術師、愚者、野蛮人は全て遠ざかっていなさい。
さもなくば儀式に従って呪われるがよい。」
(『ミシェル・ノストラダムス師の大予言』『百詩篇第6巻』より)
そこで、その時は、その男を囲むように、女性が立ち、『メテオストライク』それに向かって視線を向けた…。
その男、そして、その周りにいる女性、『高床式倉庫』の周りを『半透明のドーム』状のものが囲み、『メテオストライク』を止めた…。
どこからか声が聞こえてきた。
「そんなはずはないだろう!そんなはずはないだろう!」
いずれにせよ、『メテオストライク』はおさまった。『半透明のドーム』状のものも消え失せた…。そこで、『高床式倉庫』は『支柱』を折り、崩れ去った…。
『高床式倉庫』にいた男たちは何事か分からないまま、『高床式倉庫』から逃げ出した…。
なかには、命からがら逃げだしたものもいたようだった。
『地球』の歴史は、そこで閉ざされた………そんなことを記した輩がいる…。
末尾にかえて、『ミシェル・ノストラダムス師の大予言』『百詩篇第2巻41番』を紹介いたします。
『大きな星が7日間燃えるだろう。
雲が二つの太陽を出現させるだろう。
大きなマスチフ犬が夜通し吠えるだろう、
大神官が土地を変えるだろう時に。』
『天王星』の属性を帯び、『天狼星』の命をうけたまわった者…。ことそばらすか。