5話 刺激物
あの無茶苦茶な動き。
まだ正常な状態にはもどれないか。
今のうちに、こっちに注意を向けないとな。
ペットボトルにビー玉、結構な音がするな。
お、来る来る。
音にも反応する、か。
視界は?
まだ回復していないか。
背中から砲塔?
なんだこいつ?
砲塔の先端に……あれは文字?
嫌な感じだ。
とりあえず、ペットボトルを投げてっと。
光った!
ペットボトルがボロボロに!?
何をしたんだ?
なんにしても、あれはまずいな。
となると、もう一度なんとか視界を封じるしかないか。
こいつも効いてくれよ。
お、効いた効いた。
さっきのやつより苦しそうだな。
流石、タバスコとわさび。
今度は別のやつか……。
まあ、流石にあいつがあれだけ暴れてるんだ、気付くやつも出てくるよな。
また、あの砲塔か。
これだけ距離があると。
適当に動き回るしかやりようがないな。
光った。
炎の玉!?
くそ、さっきのやつのとは違うのか!
横に飛ぶしかっ。
なんとかなるもんだな。
次は……こないな。
連射はできないのか?
どうする?
距離を詰める……か。
ここで逃げても遠距離からの的になるだけだ。
それなら!
これでもくらえっと。
拍子抜けって感じだろ?
そりゃただのお茶だからな。
次が本命!
油断大敵だ。
次もお茶とは限らないからな。
視界は潰せた。
あんだけ暴れてるってことは、あいつにも効くみたいだな。
タバスコとわさびの水風船。
さっきの方にはもう逃げられないか。
一匹目の視界がいつもとに戻るかるかわからないからな。
となると右か左か……
どっちも無理そうだな。
さらに二匹追加か。
この距離は不味い。
同じように遠距離から撃ってくるはず。
くそ、予想通りか!
今度は水と石!?
間に合ってくれ!
いっつつ。
流石に何度も無傷とはいかないか。
手足は?
よし、問題なし。
荷物は?
こっちも無事だ。
なら!
最初のやつと一緒なら、連射は出来ないはず。
石の方の視界を潰す!
やはり、距離をつめても二発目が来ない。
石のやつ、食らいやがっ。
!?
上!?
しまっ!
ぐっ。
流石にコンクリートの上を吹き飛ばされて二回転はきつい。
骨は折れてないみたいだが、身体中が痛すぎる。
もう一匹いたのか。
油断大敵は俺のほうだった。
荷物もふっ飛んだ……流石にこれは不味い。
砲撃はないとして、あの爪と嘴か。
しかも空からだからな。
どうする……あと使えるのは石と砂か?
?
一匹落ちた?
最初のやつ!
視界が戻ってないのにまた砲撃したのか。
この隙……はないのか。
同士討ちも味方が落ちても気にしないか。
それでも3が2にはなった。
まだまだ諦めるには早いってことだな。