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34話 語学

「続いて言語の話であるな。なぜ我々がニンホンゴしか扱えないかというと、先ほどの八柱の女神が我輩たちにもたらしたチキュウの言語がニホンゴのみだったからである」


 は?


「どういうことですか?」


「言葉の通りである。この世界にもたらされたチキュウの言語に関する資料はすべてニホンゴのみだったのである」


「ほかには?」


「ないのである」


「英語もフランス語もドイツ語もスペイン語も?」


「聞いたことがないのである」


「私も聞いたことがないな」


 どういうことだ?


「なぜ、日本語だったのでしょうか?」


「わからないのである」


「そもそも、私たちは一方的に命を受けるだけであって、こちらから何かを訪ねるなど不可能だからな」


 うーん、疑問が一つ解決したおかげでさらなる疑問が。

 まあ、こっちからコンタクトが取れない神様が何を考えてるかなんて、わかりようもないか。

 理由はどうあれ俺達が助かったのも事実だしな。


「ちなみに元の地球にもどることは?」


「今のところ不可能であるな」


「私も聞いたことがないな」


 戻ることも難しいか。

 ならここで生きていくしかないのか?


「お二人の話からすると、ニホンゴが話せる人はあまり多くないということですよね?」


「であるな」


 なら、こっちの言葉を理解するのは必須か。


「ラージェスさん、ドリターラウさん」


「どうした、ヤイチ。急に改まって」


「どうしたのであるか?」


「俺にこの世界の言葉を教えていただけませんか?」


「それは構わないが」


「了解したのである。ついでに我輩達の言葉も教えるのである」


「ドリターラウ殿、それはもしや機械言語のことでは」


 機械言語?


「それ以外にないのである」


「……」


 ラージェスさん?


「ふう、またあのどうでもいい過去の話を持ち出すつもりであるか?」


「いや、そうではない。ドリターラウ殿、もしよければ私にも機械言語を教えていただけないだろうか?」


「それは構わないのであるが、急にどうしたのであるか?」


「ドリターラウ殿が言った通り、突き詰める意味のない過去にこだわるのをやめただけだ。魔動機兵を扱う上で機械言語を知ることは、意味のあることだからな」


「であるか。ラージェス殿が望むのであれば、我輩は特になにも言うことはないのである」


 雨降って地固まる?

 違うか。


「さて、それでは始めようかヤイチ」


「え? 今からですか」


「そうだ今からだ。これから先ながあるかわからんのだからな、学べる時間はしっかりと学んでもらうぞ」


「であるな、機械言語もしっかりと学んでもらうので覚悟するのである」


 ……。

 二人ともまさかの教えたがりかぁ。

 俺の頭は耐えられるのか?

お知らせ


本業が多忙の為35話以降の更新が不定期になりそうです。

楽しんでいただいてる皆様、大変申し訳ありません。

できる限り更新はしていくつもりですので、引き続きよろしくお願いいたします。


またガンドラル本編の方は、変わらず更新していきます。

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