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29話 左足ブレーキ

 本気で魔動機兵をくれるとは。

 ラージェスさんも何も言わなくなったし、問題ないんだよな?


 初見のデフタノアの整備をあんなに簡単にされたら、なにも言えないよな。

 整備のレベルもかなり高かったみたいだし。

 ラージェスさんもちょっと嬉しそうだったもんな。


「ヒサナギ殿、どうであるか?」


「あ、えっと。大丈夫です、今のところ問題ありません」


 加速、減速はフットペダル。

 それ以外がヘッドバンドと両手をのせるだけのコントローラーだけで動かせる。

 魔動機兵、こんなに感覚的な乗り物だったのか。


「ヒサナギ殿、もう一度右腕を動かしてほしいのである」


「これでいいですか?」


「いいのである。よし、だいたいの設定は完了したのである。ヒサナギ殿、色々と動かしてみるのである」


 色々と言われても。

 とりあえず歩いてみるか?


 おお、思った通りに歩いた!

 本当に感覚だけで動くみたいだな。


 なら今度は走ってみるか。

 ってあれ?


「ヒサナギ殿、片足だけ加速しても上手く走れないのである」


 っと、車の癖で右足だけ踏み込んでた。

 両足で踏み込んで。

 よし、上手く走り始めたな。


 ここからペダルをはなして減速か。

 うーん、やっぱりやりにくいな。

 なんとかならないかな?


「ドリターラウさん、相談があるのですが」


「なんであるか?」


「この足での操作なのですが、片足で加速、もう片方で減速にできませんか?」


「ふむ、可能であるが。もしかしてヒサナギ殿は、魔動機兵のようなものを動かしたことがあるのであるか?」


「このような二足歩行ではありませんが、動力を積んだ四輪の乗り物を」


「ほう、チキュウの乗り物であるな。そのうちで良いので、詳しく教えてほしいのであるな」


「専門家ではないので詳しくはないですよ」


「わかる範囲で構わないのである」


「その程度で良ければ」


「ありがたいのである。さて足下の操作方法の変更であったな、詳しく教えてほしいのである」


 詳しくって言われても。

 右がアクセルで左がブレーキってくらいだよな。


「右を踏むと加速で左を踏むと減速ですね。後は全てを右足で操作していました」


「うーむ、加速と減速の振り分けはできそうだが。右の足のみで操作するのは、座席の構造上今すぐ変えるのが難しいのである」


 アクセルとブレーキの配置にはすぐできるのか。

 左足ブレーキはなれるしかないかな。

 両足でアクセルとブレーキよりはましだろうし。


「わかりました、それでお願いします」


「任せるのである」


 なんか、俺専用機みたいでワクワクしてきた。

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