表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/34

2話 行動

 生き生きしてるように見えるか。

 そんなつもりはないんだけどな。

 っと、それどころじゃないか。


「申し訳ありません、ここにある商品を売ってもらえませんか?」


「そら、金を払ってくれるならかまわんが……」


「ありがとうごさいます!」


 とりあえずは水と日保ちのする食料。

 後は医薬品の類いか?

 レジャーバックなんかもあると助かるな。


「気が変わった、金はいらん」


 気づかれたか。


「金はいらんから、俺も連れてけ」


 ?


「なあ、お前。この状況でどこかに助けを求めようとか、何かに頼ろうとか考えたか?」


「いえ」


 どう考えても誰も経験したことがない状況だしな。

 既存の組織が直ぐに動くのは無理そうだし。


「お前生き延びることしか考えてないだろ?」


 ?


「自分ではわからないか。まあいい、とにかく金はいらん。その代わり俺もつれていけ」


 何がしたいのかよくわからない。

 けど、ここで断ると何も手に入らなくなりそうだな。

 荷物を持てる手が増えたと思えば、まあいいのか?


「わかりました。では手を貸してください」


「わかった、何をすればいい」


「日保ちのする食料と水、あとは医薬品なんかを持って外に出ます」


「わかった」


「何か大きなカバンはありませんか?」


「確か忘れ物で大きめの背負える奴があったはずだ」


「それを拝借しましょうか」


「わかった、とってくる。ついでに他にもなにかないか見てくる」


 食料、水、医薬品、後は……。


「おい、こいつは使えそうか?」


 ヘルメットか。


「ありがとうごさいます。装着していきましょう」


「よし、カバンももう一つあった。バイトの子の物だが緊急事態だ、いいだろう。代わりにそれなりの金をロッカーに入れておいてやったし」


「わかりました。後は荷物を詰めて出発しましょう」


「わかった」




 よし、とりあえずの準備はできた。

 6:03、そろそろ人が動き出す。

 その前になんとか人の少なさそうな場所に移動したいところだな。


 外の紫の光も収まっているみたいだし、とりあえず、あの地面が割れた辺りに行ってみるか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ