13話 沁
登場人物の名前を変更しています。
祥→祥乃
「お話を伺う前に、アリアさんですね」
またあの不思議な光。
魔法…か。
「ン…私は」
「大丈夫ですか~、アリアさん?」
「私は確か…ん? 顔に何か…あが!?!?!」
「ア、アリアさん?」
「目が目がああああああ」
しまった。
手に刺激物が色々ついたままだった。
しかも、いい具合にねちょねちょとしてるやつ。
「今度は口と鼻にいいいいいい」
「アリアさん、落ち着いて~」
「ああああああああ」
「アリ、あぶっ」
ああ、アリアさんの顔をぬぐった手がフィーネさんの顔に!
「め、目があああああああ」
ああ、フィーネさんまで…。
「辛いいいいい、痛いいいいい」
「いやあああああ、今度は鼻にいいいい」
悶絶する美女たちか…。
どうしようかこの地獄絵図。
「ああああああ」
「いやああああ」
「貴様! 姫様だけでなくフィーネ嬢まで!」
『おい! 姫様の悲鳴が聞こえるぞ』
『おい、この声。お嬢じゃねえのか?』
まずいな。
何をどうしてもどうにもならない気がしてきた。
『こっちだ』
しかも人が続々と増えてきた。
「目が!口が!鼻があ、いたあああああい」
『姫様!』
「口にいいい、辛いいいいいいい、痛いいいいい」
『お嬢!』
「えっと、お二人とも叫ぶと余計に色々沁みますよ」
「うるさい!!! 絶対に許さんぞチキュウジン! 目に沁みてがあああああ」
「こ、この屈辱、絶対にゆるしません! あああああああ」
うん、これはもう無理だね。
当人筆頭に周りの人たちも相当殺気立ってきた。
ならやれることはただ一つ!
『奴をとらえろ!』
『あの野郎をとっつかまえろ!』
逃げの一手だ!
『な、空を跳んだだと!』
『くそ、逃がすか。おい魔動機兵をだせ』
空に跳んだはいいが、さてどうするか?
っと咆哮!?
この音のでかさはあのデカ物か!
どこだ?
いた!
あの距離でこの音か。
ん?
下の人たちも慌てだした。
『おい! 今のは?』
『姿を隠していた工場か』
『くそ、まだ若い工場とはいえ我々の戦力では手に余るぞ』
『しかも主戦力の二人がこの状態だ』
『全員艦に入れ!』
『ラージェス様?』
『我々の任務を忘れるな。救助したチキュウジンたちの安全が最優先だ!』
『わかりました!』
『それと、だれかこのお二人を別室へ!』
撤収するのか!?
どうする?
といってもさすがにあそこに戻るのはなあ。
姫様とかいってたしな…。
無理だろうなあ、こっちの命が危なすぎる
となると別行動か。
はてさてどこに行ったもんだろうねえ。
まあ、とりあえず手でも洗うか。




