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異世界美少女ハンターは婚活惨敗おっさんの手料理に夢中!?  作者: 水谷 耀
婚活惨敗おっさん、まさかのトライアングラー!?
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第59話 今日は会社休みます

すったもんだがありましたが(近況ノート参照)、なんとか投稿出来ました!(`・ω・´)

いやはや、勉強になりましたね。


さて、おっさんのロマンスの結末やいかに!

温かく見守ってあげてください!


 まさに、その瞬間であった。


「ニャニャニャー! レベッカ様のお帰りニャー!」


 間が悪い間が悪い間が悪い間が悪い間が悪い!

 

 まさに最悪のタイミングで、猫娘のバリバリトークが3DLから飛び出してきた。

 レベッカはそろばんをバチバチ叩きながら、物凄い勢いでコチラの世界に這い出し、例の如くとんでもない勢いで喋り倒す。


「ああもう、儲かっちゃって儲かっちゃって仕方無いニャ! ラプトルの素材、びっくりする値段で売れちゃったニャよ~、これでユー達にちゃ~んと報奨金を出せるニャ! それと聞いてくれニャ、借金取りどもが光一を用心棒に雇いたいニャって言ってるニャ! すっさまじい高額報酬ニャよ! ミーの未来の旦那様たるもの、これは受けて貰わないと困るニャ~! ちょっと聞いてるニャか~? ねぇ、光一!」


 と言ったところで、レベッカと俺の視線がバチンと合った。

 

 レベッカは「恐ろしい物を見た」と言わんばかりに、茫然と立ちつくしている。

 

 折しも俺のヨコシマな手がフィーリアのスカートに手を入れ、今からまさに服を脱がそうとしている、最悪なシーンであった。


 ……本当にこういう時って、どういう顔をしていいか解らない。


「あ、お帰り……早かったな」

 

 絞り出したセリフが、これだった。


「ニャニャニャーーー! この裏切りモノぉおおおおおお!」

 

 猫娘の瞳孔が凶暴な色を現して、開かれた。

 毛を逆立て、尻尾を攻撃的に突き立て、爪を剥き出しにし、俺に飛びかかる。


「や、やめろっ! 誤解だっ!」

 

 良く考えると誤解でも何でもないのだが、咄嗟に飛び出す言葉というのは、実に無責任なものだ。あっという間にレベッカは俺に馬乗りになり、高速で猫パンチを繰り出した。


 俺の顔面を拳が何度も強打し、爪が肌をエグり血がほとばしった。

 ヤバい、マジで殺される!!!    

 

 その時、ガチャガチャと鍵を下手くそに開ける音が、隣の玄関から聞こえた。

 

 きっと乱闘の音が外に漏れていたのだろう、オカンが茶の間の扉を蹴破らん勢いで入って来た。た、助かった!!


「ちょっと、何やってるの!?」


 オカンの目の前に転がっているのは、猫娘に往復ビンタを食らい、血塗れになっている息子の姿だ。オカンは半狂乱で、怖かったはずの獣人に飛びかかった。


「よくもアタシの光一に、傷をつけてくれたわね!!」

 

 レベッカを後ろから羽交い締めにし、耳を引きちぎらんばかりに引っ張る。


「ニャニャニャ! このオバサン誰ニャ、痛いニャ!」

「私は、この子のママよっ!」


「な、ママニャと!?」

「まだ嫁入り前の、息子なのに、何て、こと、してくれたの!」

 

 猫娘のボディに思いっきり、連続パンチを食らわせる。

 

 すげぇ、母は強しだ……なんだけど、おかしい。

 オカンよ、俺の設定が色々おかしい!

 何だよ嫁入り前の息子って! 意味わかんねぇ!


「俺は、男だーっ!」

 

 必死で叫びながら二人の仲裁に入る。

 しかしレベッカからも、さらにオカンからも「邪魔するな!」と、強烈なパンチをカマされてしまった。

 

 あえなく、俺は茶の間の床に吹っ飛ばされる。女の本気の殴り合いを前に、男は無力だ。

 ならば、この不毛な闘いを止められるのは、フィーリアしかいない。

 

 魔法でも何でも使って、これをやめさせてくれ!

 一縷の望みを託して彼女を探した視線の先に、絶望が待っていた。


「すぴぃ~、すぷぅ~」

 

 フィーリアはすぐ寝る子だったが、酔っ払った時もそうらしい。

 天使のような寝顔で、スヤスヤと眠っている。


 この状況で寝るんじゃねぇポンコツエルフ!


「フィーリア、起きてくれ!」

 

 そう言ってフィーリアに駆け寄った。

 

 だが、これも見事に失策だった。


 レベッカの目には、俺が欲望を剥き出しにして、フィーリアを襲おうとしているように見えたらしい。


「ニャニャニャ! この裏切りモノのエロガッパぁあああ!」

 

 オカンを突き放し、レベッカが猛然と俺に襲いかかる。

 すると、事情を知らないオカンはそれに対してさらにブチギレた。


「いい加減にしなさいこの化け猫ぉおおお!」

 

 俺を巻き込んだレベッカとオカンの、第二ラウンドが開始される。

 くしくもその時、窓の外が白み始めた。そう、朝が来たのだ。

 だが、この闘いは当分終わりそうにない。


 おっさんを巡る夜明けのキャットファイト……もう地獄絵図だ。

 二人の女の間で揉みくちゃにされながら、俺は決心した。

 

 今日は絶対、会社を休んでやる。


 上司がキレようが、同僚が嫌味を言おうが、ボーナスの査定を引き下げられようが、知った事か。有給なんて腐るほど残ってるんだ、今使わずいつ使う。

 

 ……人生の時間は、自分のためにある。そうだろ?     

  

 






皆さま、最後まで読んでいただき本当にありがとうございました!

続編など色々な構想はありますが、ひとまずこれにて完結です!


作者は次の作品に既に取りかかっている状態です。今後も創作も続けていきたいと思います。

次作は今のところ、web公開の予定はありません。

しかしまた、「なろう」で皆さんにお会いしたいと思います。

その時はよろしくお願いしますね!

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