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大暴動と大戦の終結

ヒャッハー!(制作中は深夜テンション!)

       ↓

なんだこれは...(書き終わって自分自身でもドン引き)


けどいっその事こういう考えもあるかなと投稿しますわ

色々とハチャメチャですw

1937年9月2日午前11時

アメリゴ合衆国 首都ワシントンDC ホワイトハウス内大統領執務室


「まったく、あの声だけは大きい前大統領の尻拭いに走る事になるとは...」


前大統領のアナベルト・ルーズベルトが脳卒中で死亡した事で大統領に就任したハリー・トルーマンはそう溜息と共に漏らしていた、彼にとって座っている最高級で座り心地の良い椅子も今は途轍もなく重い物だった

その声にフーバーは


「しかし尻拭いに走らない事には何も始まりません。」


と哀愁の漂うトルーマンを慰め、持ってきた調査資料を見せた

トルーマンは調査資料に目を通すと、親の仇の様に資料を机に置いた


「戦力の拡充の為警察等の治安維持の為の組織から人員を引き抜き弱体化させ、囚人や過激思想の組織に武器を供給し戦力としたは良いものの、その肝心の戦力がデモ隊に発砲し民衆が暴徒化しただけに飽き足らず挙句の果て『予防処置』と称して関係有る無い関わらず黒人を中心とした有色人種の民衆を『処分』と称して虐殺するとは...ふざけるな!」


トルーマンはあまりの惨状に怒りが収まらなかった

彼も一時期白人至上主義団体のKKKの支持を得る為参加した時期もあったが、その余りの黒さに吐き気を覚え直ぐに退会し、公民権運動に参加する等の行動をしる程の寛容的かつ現実主義者だった

その事もフーバーは知っていた為、その言葉に頷くと


「FBIと協力体制を構築しているフソウ諜報組織の合同調査によると初めに衝突したのはシアトル、当時シアトルには海軍の潜水艦基地が設置されておりその警備の為陸軍の3個歩兵大隊と州兵1個師団が駐屯しておりました、其の内問題を起こしたのは囚人や志願してきた過激思想組織の白人からなる州兵1個中隊との事、前大統領の元進められた軍事協力法の元仕事に就かされていた黒人を中心としたデモ隊に対し発砲したとの報告が出されています、当時そのデモは事前に警察に届けが出されており問題無かったとの事です。」


と報告した

トルーマンは1つ大きな溜息をつくと、窓の外へ目をやった

窓の外では大勢のデモ隊が反戦デモを行っており、警備に就いている警官隊は間違えても発砲事件が起きないよう銃弾が抜かれた拳銃で武装しているだけの為緊張した面持ちだった

フーバーはトルーマンの憔悴しつつある様子を見て覚悟を決めたように告げた


「現在マッカーサー陸軍長官とミニッツ海軍大将を中心とした委員会が陸海軍両軍で危険思想持ちの兵員の炙り出し等を進めております、また共和党を中心に講和の動きが急速に広がっております大統領...トルーマン大統領、こんなくだらない戦争終わらせましょう。 ご命令あらばFBIは動けます、また良心派を中心とした議員達も動くでしょう。」


トルーマンは驚いたような表情で振り返った、そして暫く考え込むと同じく覚悟を決めた様な表情を浮かべ決断を下した


「直ぐに国防長官に伝えてくれ、現時点を持って全戦線で休戦命令を出すように大統領命令だ! それと議会にも根回しを、同時に外務省にも交戦国に対し休戦交渉をしたいと伝えさせろ! 継戦派に付け入る隙を与えるな! 急げ!」


この日合衆国で大きな決断がされた


1937年9月6日午後3時

シアトル近郊


合衆国からの休戦交渉の申し入れ

このトルーマンの決断に同盟諸国は乗った、いい加減戦争にはウンザリしたというのが軍民問わず共通認識になっていたから直ぐに交渉に入った

また扶桑帝国は敵国とはいえ民間人が苦しんでいるのを見るのは忍びないからという考えから、合衆国政府に対し


『合衆国内の扶桑系市民や孤児院への人道的支援』


という名目での物資輸送と支援を提案、合衆国政府はその提案に賛同し合衆国軍部隊の監視の元護衛として最低限の部隊を連れた輸送部隊の展開を許可、両軍共に後方での治安維持任務に就き好戦性が低い部隊を展開し、支援を開始したのである

そしてそれにより暴動の発生源であり荒廃したシアトルにも扶桑軍1個大隊が合衆国軍2個大隊の監視という名の人員の元降り立った


「こいつはひでぇ、重砲ぶっ放したのか瓦礫の山ばかりじゃねぇか...そこで虚ろな目になってる女性達には男は近づくな、多分強姦されたんだろうな、女に任せろ...おいそこ何コソコソと粉ミルク渡してやがる、今ここで渡すんじゃなくて避難所まで案内してもらって堂々と炊き出しやってこい! 粉ミルクだけじゃなくて食料も渡すんだ、衣類と酒も有るだけ持っていけ! 良いか! 俺たちゃ人を殺しに来たんじゃねぇ! 救いに来たんだ! 10年前の震災の時の恩を返せ!」


シアトルに降り立った扶桑帝国軍のフィリピン出身の大隊長はそう部隊に発破を掛けた

10年前フィリピンを襲った津波によって1都市が壊滅し甚大な被害が出た際、合衆国の民間主導の支援によって救われた恩があったからである...扶桑帝国軍は方言等の意志疎通の観点から出身地毎に部隊を編成している為、この大隊長の言葉は大隊将兵の心を代弁した様な物だった


彼等は監視役という名目でついている合衆国軍将兵や家や職場が焼かれたり瓦礫になり途方に暮れていた民衆と協力し支援を開始していった

各地で行われたこの行為は合衆国の人々に少しづつではあるが確執を取り除いていった


その頃空路と陸路を駆使してワシントン入りした世界各国の代表団も交渉に入った

まず両国共に確認したのは相互の賠償金請求の放棄だった

今回の大戦で互いに色々と失う物が多すぎてさっさと終わらせたかったのが1番の理由だろう


そして次に交渉となったのは大戦を引き起こした原因のガリアの扱いである

自由ガリアは交渉の場で自分達こそがガリアの正当な政府であると譲らず、戦争賠償には一切応じず寧ろ祖国を蹂躙したゲルマン連邦帝国こそが戦争を引き起こしたと主張したのである

それに対し現状ガリア本国領を統治している新たに新政権が誕生しているガリア共和国はこの自由ガリアの主張を真っ向から否定した上で今回の大戦における前政権の行いに対し謝罪した

ゲルマン帝国はガリア共和国のこの謝罪を受け入れ、現状結ばれているパリ講和条約に置いて請求されている賠償金を天引きするのと同時にベルリン攻防戦の際に盗まれた美術品を中心とした財産の返還と賠償で手打ちにする事で同意した

尚自由ガリアはガリア共和国へ強制送還されたうえでガリア共和国自身が裁判で死刑や財産没収以外の判決で裁く事で決定した


その次の話し合いは途中参加のアメリゴ合衆国と扶桑帝国だった

まず両国は今回の戦争については起こるべくして起こった戦争と位置づけ、その理由は孤立主義による相互理解の欠如と互いに確認した

またそれ以外の理由としては人種差別をあげ2度とこのような争いを繰り広げない為意識改革に努める事を世界各国が確約した

ただその際に扶桑帝国から幾つか要求がだされた、1つが現在合衆国領となっているタヒチ島の返還である、この要求を合衆国は受け入れ返還される事が決定された

2つ目は連合や同盟両陣営諸国に対しての要求だった、それは昔から扶桑から非合法な方法で盗まれた美術品を中心とした財産の返還である

一時期扶桑帝国に国の命を受けた盗賊団が多数侵入し美術品を盗み出していった歴史があり、それに対しての精算だった、その提案が受け入れられれば連合陣営には賠償の放棄、同盟陣営には提供した物資の代金請求の放棄を確約した

要はちょうど良いから此処で一旦過去の行いの精算をして新たに関係を結びなおそうという物だった


他にも細々とした交渉はあったが、大まかにはこんな所で合意した

またその際にとある秘密協定が結ばれた

それは兼ねてから進められていたそれぞれの陣営の統合に関しての秘密協定であった

同盟陣営だけの予定だったが、そこに現在の連合陣営と中立諸国による2つの連邦を加えた3大勢力による相互競争による永続的な繁栄と共存の為の構想である

これはどこかに手を出せば即座に手を出していない勢力に叩かれるという状況を作り出し、次の大戦が行えないようにする考えだった

またこの考えには続きが有り、いずれ宇宙に進出した際に外的勢力が現れた際に相互協力がしやすいように垣根を取り払うという考えもあった


この秘密協定に対し各国は不可能だという考えをしましたが、提案者の直哉は


「何故不可能だと言い切れる? 現に同盟陣営はその構想に対し真剣に議論を重ねているしその取り組みを行っている。 それに何故この世界に我々地球人だけしか生命体が存在していないと考えられる? 私のような異世界人はいるのだ、それなら宇宙人の1つや2ついても可笑しくないだろう? それでもこの構想が可笑しいや不可能だというのかね?」


と自身の存在を出して説得した、各国の首相達は一理あると考えた

実際にどの国も明らかに地球外生命体がやってきたと思われる痕跡があった為、一考に値すると考えたのである

そして仮ではあるがこの秘密協定の締結に合意したのである


後に『ワシントン終戦条約』と呼ばれる終戦条約と『人類共存態構想』と呼ばれる事になる3大勢力の冷戦の始まりだった

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