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オーバーロード作戦開始 海戦開始

1937年5月15日


この日北大西洋上には多数の大型艦を中心に数え切れない程の小型艦、そしてそれら艦隊に護衛されたリバティ船を中心とした2500隻近い大輸送船団は一路ブリティッシュ連合王国領リバプールに向け進路を取っていた

この艦隊はつい先日のヒトラーの発したブリティッシュ連合王国に対する攻撃予告に対応、その後の反攻作戦『オーバーロード作戦』を行う為の兵員及び物資を満載した大艦隊であった

元々大規模支援を行う為準備されていたが、ヒトラーの発言を受け物資を掻き集めたうえで急ぎ出撃したのである

現にグレート・ブリテン島と海峡を挟んで向かい岸には、多数の21センチ列車砲...通称『ロンドン砲』が展開し砲撃陣地が形成され、新型のジェット偵察機である『鵜』の輸出機が強行偵察を行っており最早侵攻は時間の問題となっていたのである


その編成にはアメリゴ合衆国海軍だけではなく、合衆国で船を受け取ったブリティッシュ連合王国海軍に自由ガリア海軍部隊も参加し、まさしく地球上最大の大艦隊となっていた


それに対し同盟側の動きは速かった、なんせ実際にはヒトラーの発言は半分違っており元々物資不足に陥っているブリティッシュ連合王国救援に来るであろう連合艦隊を壊滅させ、障害の消えた後にゆっくり上陸作戦を行う腹積もりだったからである


その為グレート・ブリテン島からの迎撃に必要な最低限の艦隊を残し、全艦隊が出撃し合流し迎撃の構えを取ったのである


連合艦隊は

戦艦18隻

空母47隻(航空機 戦闘機約900機 艦爆約700機 艦攻約900機)

巡洋艦132隻

駆逐艦254隻

潜水艦41隻

という規模で、その中核は合衆国が威信をかけ3年間の期間を掛け建造したユナイテッド・ステイツ級空母『ユナイテッド・ステイツ』とその姉妹達を基幹とする『グランドフリート』だった


対する同盟艦隊は

戦艦12隻

空母31隻(航空機 戦闘機約800機 艦攻約200機)

巡洋艦148隻

駆逐艦301隻

潜水艦51隻

という艦隊で、中核は扶桑本州からはるばるやって来た扶桑帝国海軍第1艦隊であった


扶桑帝国海軍では艦隊編成を見直し、同時に帝国陸軍でも航空部隊が海軍部隊の下部組織となり1本化

したのである

第1艦隊は大和型戦艦3番艦『信濃』と4番艦『紀伊』を基幹とする機動艦隊で、改蒼龍型空母である雲龍型空母12隻とその護衛艦隊で構成されている主力艦隊だった

現在扶桑海軍では第1から第4艦隊までの通称『番号艦隊』と各地域の防衛艦隊である通称『鎮守府艦隊』の2つとなり、現在第1艦隊には臨時編成で建造されたばかりの12隻の雲龍型正規空母が編入されており、事が終わったら各番号艦隊に割り振られる予定である



ともかく両艦隊はリバプールまで1500キロといった所で激突した

先に矢を放ったのは連合艦隊だった

攻撃機隊500機はスペイン王国ビスケー湾沖に展開している同盟艦隊に襲い掛かったのである

しかし彼等はそこで地獄を見る事になる


連合艦隊の攻撃機隊は、数に任せてやりなれた旧来の爆撃機と攻撃機の爆撃と雷撃によって攻撃を仕掛けようとしたが、同盟艦隊は扶桑からもたらされた最新鋭の対空兵器や防空陣形を敷くと同時に、陸から飛んできた電子戦機と艦隊からの防空統制に導かれた最新鋭の制空戦闘機部隊による攻撃機隊狩りが行われ、外周部の秋月型駆逐艦2隻が爆撃を受け大破しただけで済んだのである


その後連合艦隊は同盟艦隊に消耗を強いる為に五月雨式に高速戦闘機を飛ばしたりし、ずるずると時間は過ぎ夜が訪れ、両艦隊は同じ辺りをグルグルと回り続ける事となった 

同盟艦隊は連合艦隊が少しでも近づけば叩くため待機し、連合艦隊は後ろから攻撃されるのを防ぐ為同盟艦隊を叩き終わるまで待機し、両艦隊は夜明けを待つ事となった


そして夜が明け、連合艦隊が攻撃隊を準備していたその時、レーダーが機影を捕らえた

後に『死の2時間』と呼ばれる連合艦隊にとっての悪夢の始まりとなった...


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