ロ号作戦その二
説明回かな?
1936年2月8日土曜日午前7時
サンディエゴ軍港沖合10キロ上空
夜は明けて、連合艦隊から攻撃機隊が飛び立った
途中休息を終えた潜水艦隊の水上機隊も合流し、戦闘機150機に攻撃機隊200機という総勢350機の大編隊だった
連合艦隊の編成は
正規空母『赤城』『加賀』『飛龍』『蒼龍』『翔鶴』『瑞鶴』『雲龍』 計七隻
軽空母 『鳳翔』『龍驤』『椿一番艦』『椿二番艦』『椿三番艦』『椿型四番艦』 計六隻
戦艦 『金剛』『霧島』『比叡』『榛名』 計四隻
巡洋艦二十隻
駆逐艦四十隻
潜水母艦三隻
潜水艦六隻
全艦合わせて計八六隻
...正直な所これでもまだ少ない、何故ならば各地の攻撃に対する備えとしてこれと同規模の艦隊を増援として出していたり輸送護衛任務についていたりしているからである
扶桑の国力ではまだまだ艦艇を揃える事も可能な為、現在扶桑本州の造船所群では椿型を始めとした量産艦艇をひたすら建造している、尚陸軍もその規模を拡大させている
この『ロ号作戦』で連合艦隊は正規空母所属の航空隊だけをサンディエゴ軍港攻撃に出し、それ以外の艦艇の航空機は対潜警戒と上陸時の支援用に温存されていた
本来ならこれらの艦艇の航空機も攻撃に参加する予定だったのだが、事前に攻撃を仕掛けた『甲部隊』や夜間空襲を行った水上機隊からの報告で
『敵太平洋艦隊所属の潜水艦が見えない、既に出港している模様。』
との報告を受け、連合艦隊司令長官の独断で予定を変えたのだった
この判断は功を奏し、待ち伏せを行っていた合衆国海軍所属と見られる潜水艦七隻の潜水艦隊を発見し全て撃沈している
後の歴史家達はこの決断を
『もし司令長官がこの判断をしなければ、この潜水艦隊によって連合艦隊の空母は大被害を受け、戦争の終結が一年遅くなっただろう。』
と評価した
ともあれ出撃した攻撃機隊はサンディエゴに上空に到着すると事前に決められていた攻撃目標である軍事物資を保管している倉庫と軍港の防御陣地と海岸線の防御陣地と他の町に繋がる高速道路を叩いた
空襲が終わり防空壕から出て来た合衆国将兵達は見たのは、破壊された倉庫と倉庫以上に徹底的に破壊された防御陣地、そしてその破壊を振り撒き意気揚々と帰っていく攻撃機隊の光景だった
そして破壊された倉庫から物資を掘り出したり怪我人の手当てをしていると海の方からまた爆音が響いてきた
合衆国の将兵達は急いで防空壕に入ろうとしたが、海を監視していた見張りが手に持っていた双眼鏡を震わせながら叫んだ
「フ、フソウの上陸部隊接近中! 連中戦艦まで引き連れてやがる! しかも上陸部隊には戦車までいるぞ!」
という悲鳴の様な言葉に恐怖の表情を浮かべた
彼らの絶望はまだ終わらない...




