エイプリルフールと海上要塞計画
とある日の横浜海軍基地
その日いつも通り執務をしていた直哉は慌てた様子で飛び込んできた島郷に連れられて横浜に来ていた
そしてその海上に浮かんでいる艦艇を見て呆然とした
そこに浮かんでいた艦艇はまさしく海上要塞だった
呆然としていた直哉と島郷は近くに人の気配がしたので振り向くとそこには、どや顔をしている技術研究所の技術者達と船大工達が立っていた
そして彼らを代表して技術者の一人が
「凄いでありましょう! こいつは移動できる潜水艦基地として開発したものです! こいつがあれば合衆国の西海岸は我等が扶桑の物であります!」
と言い放った
島郷はそれに
「ち、ちょっと待て! いつの間にこんな物建造した! 私はこんな物を建造した許可を出した覚えはないぞ!」
と慌てながら話した
それに技術者は胸を張りながら
「そんなもの出世払いであります! では支払いお願いいたします! あ、色々と新技術も導入しておりますので少々お高くなっております。」
と話し、直哉に代金が書かれた紙を手渡した
直哉はそこに書かれている代金を見ると、意識が途絶えた...
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「おい、大丈夫かの?」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫~?」
「?!」
直哉は目が覚めた
そして目の前で昨夜行為に及んだからなのか裸で自分を囲むように覆いかぶさっている神楽達の心配そうに見つめられている事に気付いた
直哉は覆いかぶさっている妻達を優しくどかし体を起こすと
「ああ...なんか恐ろしい夢を見た...研究所の奴らが船大工達と共謀して潜水出来て移動可能な要塞を勝手に建造していた夢だ...」
と話した
彼女達はシーツも纏わずに顔を見合わせると
「まあ、あいつらならやりかねんが...」
「けどー...」
「い、幾ら何でも厳しいわよ...」
と苦笑いしながら直哉の言葉に返した
直哉もそう思うけどねと苦笑すると、癒される為に愛する妻たちの体を抱きしめて再びベッドに飛び込んだ...
この時直哉は知らなかった...
多数の旧式戦艦が余っている事を知ったとある技術者が『海上要塞計画甲案』なるものを思い付き海軍省に提案した事を...
しかもそれを海軍省がその計画を極秘採用した事を...
その計画を直哉が知るのは、建造や改造が始まってしまい止められない状態になってしまった時だった...
はい、最後は本当に超兵器枠の一つで出します
まあ、源平時代から工業を研究していてしかも完璧な内需経済で更に膨大な天然資源を生産できるいくつもの資源地帯を保有している扶桑位でしか出来そうにありませんがね... (゜Д゜)y-~~




