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平和への道

やっぱり無理があると思ったので

『松事件』その三

『松事件』その四

『松事件』その後

を削除しました

申し訳ございません

1935年9月3日火曜日午後2時

御所 会議室

つい先程起きたという事故の対応を話し合う為、緊急会議が開かれた

そして大臣がそろうのを確認すると岩倉が口を開いた


「それでは会議を始めます...今回集まった理由はつい先程報告があった激突事故についてであります。」


岩倉はそう言うと


「今回起きてしまった事故は正直な所不幸な事故と言わざる負えません...しかし合衆国は現在対外強硬路線であり白人至上主義者であるのアナベルト・ルーズベルト大統領であります、しかも合衆国は二週間前に連合陣営として同盟諸国に宣戦布告し大戦に参加しております...その事も踏まえ発言して頂きたく思います。」


と説明した

その語出席者達は少しの間沈黙しながら考え始めた

会議室には沈黙とプレッシャーが渦巻き始めた

最初に直哉が沈黙を破った


「正直な所合衆国は扶桑...いや我が国に連合陣営で戦うか不平等な条約を結ばせようとするでしょうな...そうなったら我が国が取るべき行動は戦争しか無いでしょう。」


腕を組み少し苦しそうな表情をしながら言った直哉の言葉に、石原と島郷と黒崎の三人を除いた出席者達は驚いたような表情で直哉を見た、


「何故じゃ? お主は戦争したら確実に負けると言っておったじゃないかの?」


神楽は直哉を訝しみながら問いかけた

直哉はそれに


「まあ確かにそう言った、ただ色々と改めて調べて戦略立ててみたら、案外いけそうだなと結論が出たから。」


と少し笑みを浮かべながら話すと島郷を見た

直哉の視線に気が付いた島郷は説明を始めた


「ええその通りです、海軍としては仮に一年以内に合衆国と戦争になったとしても負けることは無いかと思います...

理由と致しましては合衆国海軍の建造計画にあります、現在合衆国海軍は多数の戦艦を建造しており空母はあまり建造されておりません、戦艦は確かに強いのですが現在の航空機であれば敵ではありません、航空機を主な攻撃手段として運用する空母が建造されているなら負けますが、戦艦であれば太平洋各地に大量に配備してある対艦攻撃機の攻撃や多数保有している潜水艦による群浪戦術ウルフパックにより殲滅可能です...厳しい戦いになるでしょうが何とかなるかと。」


と島郷は話した

それに続けて黒崎が


「内政に関しても問題ありません、日本が負けた原因としても占領地の資源輸送を怠った事で敗北をしたような物なのでその点に関しても輸送艦の大量建造や設立されたばかりの護衛艦隊があるので資源も問題ありません、人的資源に関しても合衆国に比べ我が国の人口は多いので問題は無いでしょう。」


と説明した

そして石原が


「陸軍としても補給の心配が無いのであるならば大丈夫であります、シャム地方の防備も強化済み、高性能迎撃機に関しても配備を始めておりますので戦略爆撃に関しても問題ありません。」


と説明した

直哉は最後に


「最新鋭兵器も随時研究開発して生産していくし、資源も大量の資源地帯を有しておりさらにそれを輸送する手段も確保済み、さらに戦場になることが予想される地点も要塞化が済んでる、戦術も問題ない...戦争になっても勝てはしないが負けはしないよ、それでも戦争しないに越した事はない、連中がバカな事しない限り戦争は回避すべきだと言っておく。」


と笑みを浮かべながら神楽と岩倉に告げた

岩倉は頷き神楽を見た

神楽暫く目を閉じて考えていたが、目を開けると


「...わらわとしては限りなく戦争は回避していきたい、ただ我らに武力をチラつかせて言う事を聞かせようとしてくる者共には武力で対応していくことにしようかの。」


と出席者達に告げた

そして続けるように


「ただ絶えず平和を求め続けよ、戦争程くだらない物は無いからの、本当にくだらぬ」


と話すと、窓から見える光景に目を向けた


「平和は勝ち取らなくてはならんものじゃからの、悲しい事に...」


「ああ、犠牲無き平和程尊い物は無い、だがそれはあり得ないからね...仕方ないさ。」


呟いた神楽の言葉に直哉はそう話した

皮肉にも外では平和の象徴である鳩の群れが飛んでいた

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