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海軍の改革

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資料の一ページ目には海軍の改革と書かれていた


「始めは海軍か。」


島郷はそう呟いた

直哉はそれに頷いた


「はい島郷閣下、自分の一族は海運で飯を食ってきた一族なので海に関してはすぐに思い浮かびました。」


そう言うと直哉は黒板に考えを書き始めた


「まず一つ目に当時海軍と陸軍では補給の考え方が違いました、艦艇は一度補給すれば数か月は補給が要りません、しかし陸軍は断続的な補給が必要です、そんな意識の差により離島の守備に付いていた将兵達は餓死や病死が多かったのです、ですので海軍にはその辺りの意識改革等を提案致します。」


そんな直哉の提案に


「うむ、そうさせてもらおう。」


と島郷は答えた、陸軍の石原も


「陸軍としても補給がしっかりしてるなら安心して守備することができる。」


と笑顔で話した

そして直哉は


「そして輸送護衛の為の護衛艦隊の設立をしましょう、その為の艦船は旧式の物を対潜装備に換装、ほかにも小改装で小型空母に運用可能な大型輸送艦、旗艦として指揮と対潜に特化した軽巡洋艦の建造もお願いします。 艦船の設計図もおおまかですが書いておきました、後で本職の方々にお見せください。」


と告げ


「ほかにもこれからは航空攻撃で作戦行動中の戦艦が沈むようになります、その為艦艇の対空攻撃手段の増強、対潜攻撃手段の増強もしていただきたい、具体的には中間対空攻撃手段としてボフォース40ミリ機関砲の搭載、対潜用にソナーと和式ヘッジホッグの搭載等があります。 艦艇としては対空駆逐艦である対空電探と長10センチ速射対空砲搭載の秋月型対空駆逐艦、多数の量産が可能な対潜装備の松型駆逐艦の建造を提案致します。」


と黒板におおまかな秋月型駆逐艦と松型駆逐艦を描いた

更に続けて


「駆逐艦や巡洋艦が艦隊の盾とするならば大型艦である戦艦や空母は艦隊の矛です、ただ戦艦は超大型艦による質を、空母は小型多数による数で編成するのがいいと愚考致します、理由としては戦艦はそれこそ同じ戦艦同士の殴り合いで戦うので防御及び攻撃に重点を置き『攻撃されても効かない』をモットーに行きましょう。 空母ですが大型にするとたくさんの機体を積めますが、その構造上被弾に物凄く弱いです、ですのでリスク分散の観点から小型多数にすべきだと思います、その際滑走距離が短くなりますがカタパルトによる射出でそれを埋めたいと考えます。」


直哉の提案に島郷は


「確かに理に適っている、ではその案を採用して対艦用の駆逐艦は東南アジア守備に回すことにしよう...消耗する飛行士の補充の為に訓練学校も開設することにしよう。」


と答え、石原は


「飛行士は陸軍も必要だ、どうだろう? 共同で開設せんかね島郷さん?」


島郷も


「ああわかってるよ石原さん、海と陸の意地の張り合いも今度ばかりは休むことにしよう。」


さらに今まで黙っていた内務省の黒崎も


「なら内務省も噛ませてくれ、災害が起こった際の行方不明者捜索に航空機も使いたいからな。 それと共同でやるんなら機体や部品の共通化もした方が良いんじゃないか?」


と議論が始まった、直哉も


「それが一番良いかと、後でも提案しますが陸軍の戦車のエンジンも航空機のエンジンと同じ物を搭載するのもどうかと愚考致します、ただ問題が一つあります、それは不正や賄賂が横行しかねないという事です。」


直哉のその言葉に軍人の出席者はわからないようだが、内政屋の黒崎は


「なるほど、航空機と戦車の需要を考えたら膨大な利権になる、企業にとってみればとてつもない金になるからか。」


と理解した、それに神楽は


「では各企業に憲兵の見張りをつけるとしようかの。」


と話した

直哉は


「それが良いでしょうね、ほかにも色々ありますが時間が足りなくなるので陸軍にいきます、後で纏めた物を海軍省に送りますね。」


と海軍の改革から陸軍の改革に移った

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