血のなみだ
掲載日:2016/11/30
どうせしぬなら綺麗さっぱりしんでしまいたい
後には何も残らぬように
赤い赤い血を撒き散らして
僕は確かに人間なんだと証明しながらしぬのもいい
何処か高い高いところから
恋と一緒に落ちてぐしゃりとしんでしまうのもいい
誰にも知られず山奥の滝壺で
骨になって砂になるまでぐるぐる溺れてしんでもいい
宇宙に突然飛び出して
ずっと冷たいあの宇宙でしにつづけてもいい
海に飛び落ちて深い深い海の底で
ゆっくり土に還りながらしんでもいい
寒さに凍えて独りきりで
氷の中で永遠にしんでもいい
どこの誰とも知らぬ誰かに
突然刺されて悲劇の中でしんでもいい
なんでもない朝の日に
そのまま目覚めずにしんだって構わない
だけど
このまま綺麗さっぱりしぬまでずっと
生きたまましんでいたくはない
もうしんでしまったから戻らない
生き返ったりはとてもできない
だからやっぱり
綺麗さっぱりしんでしまいたい
どうせなら
涙をどくどくと流して
僕が乾いて心が枯れるまで全て吐いて
そのまま飢えてしんでしまおう
後には何も残らぬように




