表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/30

SP【スキルポイント】とPP【パラメータポイント】

 ツミルはメニュー画面からステータスを開く。ステータス画面をスライドすると新しく情報が展開された。


 パラメータポイントを振り分けるページである。HPとMP以外のパラメータに振ることができる。パラメータポイント━━通称PPだ。初期5ポイントから始まる。


 ツミルは迷うことなく、DEXにPPを全部使う。


次にスキルポイント━━通称SPだ。取得可能となるスキルの確認はメニューからスキルにタッチすれば、獲得スキルと取得可能スキルの項目が出てくる。そして、現在のスキルポイントの表示もされる。こちらも初期から5ポイントある。


 取得可能となるスキルは、

各【武器名level1】、【加速level1】

                 のみだ。


「初期解放取得スキルは武器スキルだけだから今装備してる武器名のスキルでいいんだぜぇ、それ以外の選択はナイスじゃなぁい」

「あの、【加速level1】って……」

 ツミルは小さい声で問う。


「【加速】はアバターの性能以上の速度を出せば解放されるぜぇ。簡単に解放するには速い奴におぶってもらって走ってもらうとかだーな」


「はぁ?」

 ツミルはSPを1消費して【鞭level1】スキルと【加速level1】を取得した。


【鞭】

 ━━鞭装備時に自動的に発動。鞭によるダメージ確定判定の水準が下がる。鞭によるダメージ量が増える。鞭スキル技が使えるようになる。levelによって効果が増減する。


【加速】

 ━━MPを2消費して発動。移動による速度倍率が1.1倍になる。levelにより効果の継続時間が増減する。


 スキルの効果を確認するとツミルはもう一度緑色のネズミのようなモンスターを見つけて鞭で攻撃を仕掛ける。


【6】【5】【MISS】


 緑のネズミは光の粒子と化して拡散した。

 視界隅に【プラントマウスを討伐により経験値3獲得】とメッセージが流れる。


「いぇい、その鞭でしばかれたーいぜっ」


 イケメンなのにその容姿と似合わないキャラの男はキメ顔でツミルに両人差し指を指す。


(危ない人だ…………)


 ツミルはその場から逃げる。しかし、イケメンの足は速くて回り込まれてしまう。


「逃げるなんて失礼だぁな」


(このゲームしてる奴速すぎないかっ! そうだっ【加速level1】使えば速くなるんだろ、ってどうやって使うんだよっ)


 ツミルは口を震わせる。スキルの使い方が分からない。


「なん、のよう、ようですか?」


「はぅ、君の声にハートブレイクっ」


(キモい、男が男に向かい色仕掛けなんてキモすぎる)


 イケメン男はツミルのことを美少女として見ている。

 ツミルは悟るが言い出す勇気はない。


「ごめんなさい」


 ツミルは視線そらす。


「謝る必要ナッシング。勝手についていくからオールオーケイ」


(俺がオーケイしてないだろっ!)


 ツミルはため息をするとイケメン男の言動を無視してヘルプ画面を開く。そこからスキルの使い方の項目を選び、発動の仕方を確認する。


 ━━【加速】発動!


 念じると視界の隅にある緑と青のゲージの下に【加速】の文字とタイマーのようなものが現れた。


(効果は一分か)


 ツミルは走り出す。【加速level1】の効果を受けても足では勝てずに回り込まれた。


「ねぇってば」


(仕方ない。最終手段だ)


 メニューを開き、ツミルはログアウトした。


「アバター変えようかな……」


 彼の声は疲れきっていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ