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ステータス確認するには

 充は再度ログインをする。

 始まりの町━━フレンドラの街中にて周囲の視線を意識する。誰も騒がない。


 さすがに待ち伏せをするような騒ぎでもなかったのかもしれないと充は安堵する。


 充の目的は【対話補正】スキルだ。架空世界限定だろうが繋がりが欲しい。


 そのためにはとにかくlevelを上げる必要がある。初期装備を確認する。ステータスに各パラメータと装備とスキルを確認することができた。


ツミル:男の娘   level1

HP:10/10    武器:始まりの冒険者の鞭

MP:10/10    頭 :

STR:10      体上:始まりの冒険者の服

VIT:10      体下:始まりの冒険者のズボン

DEX:10      腕 :始まりの冒険者の手袋

AGI:10      足 :始まりの冒険者の靴

INT:0       盾 :


アクセサリー:


【スキル】

【両生】


 キャラネームはツミル。初期装備は鞭だ。鞭はSTRとDEXにより攻撃性能が変化する。使い勝手は悪いらしいがDEXが高くなるにつれ扱いやすさが上がる。STRが高くなくとも使い方次第で威力を上げることもできる。鞭の評価が攻略掲示板で書かれていたのを参考にした結果だ。


 まずは【始まりの森安全区】での【level】上げだ。ここで【level】を15くらい上げると別の狩り場へと移すのがソロでの効率が良い。


***


 【始まりの森安全区】は【フレンドラ】を出て徒歩五分といったところである。


 森につくとそこそこ冒険者を見かける。彼らは皆、初心者というわけではない。サブアカウントのキャラの育成をしているのだ。ツミルはそんなことも知らず同士がいるとどこか安心感を覚えた。


 これだけ人がいるならもし困れば助けてくれるはずと確信もない期待を抱く。

 モンスターはかなりの数沸いて出ている。安全区のモンスターは攻撃を仕掛けない限り敵意を向けられることはない。

 緑色のネズミのようなモンスターを見つける。大きさは自転車くらいだ。


 ツミルは鞭をしならせ攻撃を仕掛ける。

 鞭はネズミに当たる。ネズミの頭に一瞬【MISS】と黄色く表示された。

 攻撃威力判定でノーダメージになったのだ。


「確実に打ち付けたよな……」


 STRの数値により威力が決まる。モンスターの耐久度によりダメージ確定判定の水準が設定されていて、STRが水準より一下がるにつれ攻撃がノーダメージになる確率が一%下がる。


「これでどうだっ」


 鞭がしなりネズミに当たる。

【MISS】【MISS】【6】


 ツミルは運営の悪意を感じた。四回攻撃して一回しかダメージ判定が出ていない。


 緑色のネズミを頭突きをして来た。結構速くて回避をしたが片腕に当たる。体力が半分無くなった。


「…………」


(これ、詰んだわ。難度高すぎ)


 ネズミは泣き顔の見た目美少女に襲いかかる。


「アークスラッシュっ」

【1850】

 白い光の刃でネズミは両断されると光の粒子と化して空気にとける。

「へいっ、そこの美少女大丈夫かーい」


 サラサラと爽やかに髪をなびかせ、白い歯を見せつける。イケメンだ。それは一言にイケメンだった。


(美男美女多いなこのゲーム)


「あっ、えっと、ありがとう」

 ツミルは必死に声を出す。恥ずかしいのを我慢する。


「いぇい、感謝の言われる筋合いはないな。君には経験値が入ってないんだーから」


 【bestfriendonline】においてモンスターを討伐した人のパーティーにのみ経験値が入る。モンスターの体力を1まで削っても他のパーティーの人がとどめを刺してしまえば経験値はそのパーティーに全て持っていかれる。


 チュートリアルでは説明されていないがメニュー画面から見れるヘルプに書いてあるのだ。


「ユーは初心者だね。スキルポイントとパラメータポイントは振り分けたのかい?」

「えっ?」

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