既成事実と寄生事実 01
前回出した再利用 03の変わりです。ご了承ください。
その少女は真紅の髪色をした幼児体型で、歳は15〜16歳ぐらいだろうか。ツインテールと白衣の着こなし具合から、勝気な性格が容易に想像できる。
その少女が巨大な液晶パネルの横に着くと、一言。
「今から講義を始めるわよ。あたしの一秒と、あんたの一秒とは価値が違うの? わかる? 価値が違うのよ?」
その少女はどうやら自分は価値ある人間だと思っているようで、自分の呆れんだ顔を見た後に、
「何、その哀れみの目は? あたしをバカにしてんの?」
少女が自分の胸ぐらを掴んで怒りをぶつけてきたが、寝ている後藤大輔に気づいた瞬間。
「ちょっ……えっ、大輔くんいるじゃない!? バカ、バカ、バカ、いるなら先にいるって言いなさいよ!! このバカーー!!!!」
ーー典型的なツンデレだーー!!!!
ツンデレーーそれは昼飯の弁当を忘れた主人公に「あんたの為に作って来た訳じゃないんだからね、勘違いしないでよね!」と言いながら、「お節かよ、お前な……」とツッコミを入れてしまうあれか、あれなのか?
絶滅危惧種……いや、存在そのものが空想の偶像にしか存在しないと思っていたが、本当にいたとは……。
そんな、絶滅危惧種の生物を見るような物珍しそうな目に気づいたのか、その赤髪の少女は
「ちょっと、なんて目で見てんのよ?! あたしを愚弄する気なの? ちょっと、大輔くんが起きちゃうじゃない!! あんたバカなの? アホなの? 何よ、その目は!!」
また自分の目にいちゃもんをつけてきた。だが、それも今はどうでもいいようで。
「あんた、手錠もつけてるんだし、何も手出ししないでよね。あたしは今から大輔くんの……ぐへへぇ。とにかく!! 何も手出ししないでよね!」
赤髪の少女は自分の携帯電話を取り出すと、後藤大輔の写真をひたすら撮り始めた。
まずは寝顔、次は首筋に、喉仏。胸元に手先と腕。最後にはツーショットまでしている。
携帯の画面をいじりながら、自分の撮った写真を見てヨダレを垂らしている。自分の視線に気づいたのか、赤髪少女は照れながら、
「別に、あんたの為に撮った訳じゃないんだからね!!」
ーーそりゃ、そうですよねーー!!
いや、それはそうでしょうね。自分の好きな男が寝ているのをいいことに、全身を撮り回してツーショット。それに、ツンデレの使い道間違えてますよ、本当に。
なんか、しばらく時間が空いてしまったのか主人公の気持ちになれてない気がします。指摘あればお願いします。




