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23話 フートキューブが進化しました

少し短めです。

魔術学院に入学してから2週間経ったある日、うちがフートキューブを回しているとシエラが急に、


「そのフートキューブ、ミロクを助けられる魔道具にできるかもしれない。」

と言ってきた。


フートキューブは暇つぶしには最適だし、今でもすごく助けられているんだが。

「どうゆうこと?」


「魔工学部で試練をクリアすると魔力を供給する魔道具を見つけたんだ。一昨日、手に入れたこの『魔道具の魔眼』で魔道具の効果や能力、構造が一目見るだけでわかるようになったんだ。すごいだろ。」

「手に入れたってどういうこと?」

「魔眼の取得条件が『10000個の魔道具に触れる』だったらしく。一昨日、急に手に入った。」

「すごいじゃん!」


「で、僕が言いたいのは、試練をフートキューブの全面を揃えることにしたら、ミロクは遊んでいるだけで魔力が溜まって、マナポーションを買わなくて済み、カレールに余裕ができるだろ。だからそのフートキューブを改造してシステムを組み込めば、いくらでも魔力が手に入る。どうだ。いい話だろ!」

「1 つ聞いていい?」

「もちろん!」

「成功率はどのくらい? このフートキューブはうちが魔術学院に来る前に師匠にもらった大切なキューブなんだ。壊れたら困る。」

「大丈夫だ。魔眼発動前だったら、1からシステムを作り出さなきゃならなかったから3割程度だっただろうけど、今の僕なら9割9分9厘の確率で成功させられる。」


逆に言えば0.1%の確率で壊れるということだが、ここはシエラを信じてみるか。


「なら頼もうかな。」

「任せとけ! 3日後にはできてると思う。その間の剣術部に行く日1人で行くことになるけど問題は起こさないでね。」

「はいはい。」

「返事は1回!」


剣術部部長とやりあえる新入生が入ったという噂はすぐに広まった。


まあしょうがないよね。あの後も何回か試合したし。

ルー先輩は同じくらい強い人が入ってきてうれしいようだ。うちの得物は鉄扇なので剣は何度か師匠に教えられただけだ。だから剣での勝負ではルー先輩には敵わない。ただうちが鉄扇を使って闘えば数分じゃ決着がつかないくらいには実力は拮抗しているのだ。

メールズ先輩とも数日前に試合した。そのときは剣と盾を使ってきたが、少し撹乱してみたらすぐに隙ができて一本取れた。

やっぱりルー先輩以外は苦戦すらしない。自分の実力が恐ろしくなってきた。



3日後、ついにシエラが改造すると言ったフートキューブが完成する。この3日、部屋に帰ってくるとシエラがフートキューブを解体したり、よくわからない呪文を唱えていたりしていて、邪魔をしないように静かにしていた。

驚かして万が一にも失敗してしまったら困るのはうちだし。


「できたぞ!!!!」

うちが図書館で借りてきた『魔物大図鑑2』を読んでいたら、シエラが突然立ち上がって叫んだ。

「おお!!」

「1回揃えてみろよ。」


渡された崩れたフートキューブを揃えると、マナポーションを飲んだ時のように、魔力が入ってくる感覚が来た。

「魔力来たよ! 成功したよ! シエラありがとう! 今日は食堂でなんか奢るよ。」


やっぱりシエラは天才だ。魔道具はそんな魔力を人の力なしで、つまり魔法脳を通さずに魔術を発動をさせる装置のことだと授業で習った。魔法脳を通さないということは詠唱からではなく魔術式として魔道具内に記録し、その魔術式に魔力を流す必要がある。

すなわちシエラは魔術式の仕組みを理解しているということだ。魔術式に関してはまだ習ってないからよくわからないが、難しそうではある。


本当にすごい。


「いいよ、そんなことしなくたって。僕が作りたかったから作っただけだ。それがミロクのためになっただけだ。」

「でも今日はお礼さして。どうせ食堂に行き過ぎてカレールなくなりそうなんでしょ。」


うちはコンビニやらスーパーやらで買ってたから食堂通いよりは安い値段で日々食事をしている。それに毎日昼と夜の2食分。たまに朝食も食堂で、となったらいくら10000カレールあっても大分早くなくなる。それにうちは座学は結構得意だから授業中の先生の質問によく答えているからカレールが増える。


今二人が持っているカレールはうちが7000カレールくらい、シエラが1500カレールくらいになっている。

「そうなんだけど... 」

「じゃあ行こう。」

「ちょっと待って、もう1個説明しなきゃならないことがあるの。そのフートキューブ元々がすごいもので、念じればどんな形のフートキューブになるシステムが組み込まれてた。試しに4×4×4のフートキューブを念じてみて?」


4×4×4のフートキューブを思い浮かべみると少し光って4×4×4のフートキューブに変化していた。


「ほら、そのシステムと僕が入れたシステムを組み合わせることで、難易度が高いフートキューブを揃える方がたくさん魔力を供給する仕組みになった。解けるがどうかはしらないが。」

「うん、わかった。ありがとう。」


食堂に行って、うちは毎度おなじみのブルーフィッシュの塩焼き定食、シエラはドラゴン肉のハンバーグ定食を注文した。ドラゴン肉のハンバーグ定食は1000カレールで思っていたより安かった。幸せそうにハンバーグ食べるシエラを見て食べたブルーフィッシュは初日のより美味しく感じた。

次回からミロクが超強化します。

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